北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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北極星

道北各界で活躍する皆さんによるエッセーコーナーです。 2020年3月までの記事はこちら


有村幸盛(旭川・文化団体事務局長)*旧「川のおもしろ館」探訪

 常磐公園(旭川)にある旧石狩川治水学習館「川のおもしろ館」の見学会に、先日参加しました。同館の「利活用を求める会」が主催し、開催は6回目ということでした。市職員の案内で、十数人の参加者と1階から3階まで一部屋ずつ見て回ると、室内には、かつて活躍した機材や道具類がまだ置かれていました。
 100人以上が入れそうなホールスペースには、特に魅力を感じました。演劇や演奏会、ダンスなどの練習・発表会などのほか、フリーマーケット会場にも利用できそうです。ミニシアターや展示ギャラリーに適したスペースもありました。
 見学会終了後は近くのギャラリーに会場を移し、意見交換会が始まりました。文化芸術の活用、地域の休憩スペース、子育てや次世代交流の活用…。常磐公園の自然や小動物にまで話題はどんどん広がりました。
 自宅に帰り、見学会でいただいた資料を読み返してみると、同館の概要やこれまでの活動の歩み、市民参加の運営、利活用のイメージなどが非常に分かりやすく掲載されていました。
 私自身は20年ほど前に見学したことがあり、施設内に入ったのはそれ以来でした。閉館して7年が過ぎましたが、市民活動による新たな利活用が実現できれば、旭川の文化芸術や市民活動、観光などの面で、貴重な財産になると思います。

(2020年9月21日掲載)

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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