北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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ミニぐるめ情報

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Vol.840 麺や さまざくら

黄金色のスープに鶏のうま味を凝縮させた“特選濃厚鶏白湯”。ラーメンが苦手という西尾オーナーが「自分が食べたかったラーメンを作りました」と語ってくれた。


鶏のうま味を引き出したトロリ濃厚スープ

特選濃厚鶏白湯

 

真っ白な器の中に浮かび上がる黄金色のスープに、美意識さえも感じる渾身の1杯。「麺や さまざくら」の鶏白湯(とりぱいたん)ラーメンだ。馬刺し料理が人気の「DINING SAMAZAKURA(さまざくら)」が昨年11月に移転したが、同店が旧店舗を鶏白湯ラーメンの専門店として今年2月にオープンさせた。

 

西尾健太オーナーお薦めは“特製濃厚鶏白湯(1,595円)”。鶏ガラ、丸鶏、モミジ(鶏足)を6時間煮込み鶏のうま味を奥から引き出したスープはトロリとした口当たりで、まろやかさの中に深みを感じる。沖縄の海塩“シママース”に魚介のうま味をプラスした自家製塩ダレが白湯スープの魅力を気品良く引き出し、飲むほどに鶏のうま味が惜しげもなく広がり、やがて甘さに変わっていく。押しつけがましくなく、まさに美形スープといった印象だ。このスープに合わせたのが細めのストレート麺。コシが強く、シャキッとした歯触りもいいアクセント。トッピングの低温調理された豚肩ロースチャーシューと鶏ムネ肉はしっとりと軟らかく、スープとの相性の良さもこの上ない。通常は少量のうま味調味料を加えているが、不使用にも対応してくれる。

 


“濃厚鶏白湯 醤油”

 

筆者お薦めは“濃厚鶏白湯醤油(1,100円)”。うま味と塩みのバランスが良く、芳醇な味わいが喉の奥まで広がっていく。半熟玉子に低温調理の鶏ムネ肉、刻みネギとタマネギのトッピングがスープを引き立ててくれる。こちらは通常からうま味調味料不使用。

コッテリ系の旭川ラーメンとは一線を画すあっさり系だが、全国的に流れはあっさり系にきている気がする。

 


味わいのある店内

 

 

麺や さまざくら

旭川市3条通6丁目 ヨシタケビル7号館1F(小路側)

TEL(0166)73-6643
【時間】19:00~4:00
【定休日】不定休(当面日曜日定休予定※月曜日が祝日の場合営業し祝日休み)
●19席

 

 


ミニぐるめ君のつぶやき

初めてこの“濃厚鶏白湯醤油”を食べたときに衝撃が走った。静かで気品を感じる口当たりだが、飲むほどにうま味がジワジワ増幅し止められなくなる。こんなラーメンを待っていた。後はコロナさえ落ち着いたら・・・。

【ミニぐるめ君ブログ】

https://ameblo.jp/ipponmatu-umare

 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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