北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

ミニぐるめ情報

ミニぐるめ君が食べて選んだ感動の味口コミ情報をはじめ、 食の特集やレシピまで、知って得する情報が満載です。


Vol.827 そば処 風林

2018年の12月にオープンし、丸1年。コシの強い手打ちそばを、辛めのつゆが気品良くまとめ上げる理想的なそば。温かな“舞茸天そば”は冬のお薦めメニュー。


自家栽培のそばを手打ちする冬季限定店

舞茸天そば

 

鷹栖町でそばを栽培する「風林ファーム」が、農閑期となる冬期間のみ開店する手打ちそばの店「そば処風林」。和モダンを感じる店舗は、福島県喜多方市にあった築120年の穀物蔵を移設して改装したもので、囲炉裏を囲む小上がりには穏やかな時間が流れている。そばを打つのは農場代表の安田扶さん。農薬を出来る限り使わない自家栽培のそばを使った、小麦二割、そば粉八割の二八そばを提供している。

この季節にお薦めは温かな“舞茸天そば(1,000円)”。そばは少し太めの平打ちでコシが強く、のどをつるりと滑り落ちて行く爽快感がたまらない。時間が経っても切れにくく、最後までそばの風味が堪能できる。本花削りかつお節、ソウダガツオの中厚削り宗田節、サバ節でダシを取ったつゆはやや辛めの江戸そばタイプで、そばに気品を与えてくれる。贅沢に盛り付けられた比布産舞茸の天ぷらは鮮度が良く風味も抜群。温かなそばが冷えた体を芯から温めたら、厳しい冬の寒さから心が解放され癒されてゆくのが分かるはずだ。

 

やや太めでコシが強い“ざるそば”

 

そばの味を一番楽しめるのは冷たい“ざるそば(700円)”だ。つゆはそばの風味を壊さないよう香りは抑えめだが、すすった後からカツオの香りがふわりと漂う、そばの王道を行く味わい。

韃靼(だったん)そばも農薬を使わず栽培しており、店内で“韃靼そば茶(120g・907円)”として販売もしている。

1日に手打ちするそばは30食から50食ほど。営業期間は3月末までだが、そばが残れば4月の営業の可能性もあるそう。

 

福島県の穀物蔵を改装した店舗

 

 

そば処 風林

上川郡鷹栖町14線18

TEL.090-2070-2076

【営業期間】12月〜3月
【時間】11:00~14:00
【定休日】月曜日、第1、3日曜日
●28席●小上がり有●P有

 

 


ミニぐるめ君のつぶやき

昨年3月に取材をお願いしたが営業は冬期のみだったため、約1年待っての掲載となった「風林」。ここのそばは本当にうまい。さらに日本情緒溢れる店舗が、そばの風味を一味も二味も上質なものにしてくれている。

【ミニぐるめ君ブログ】

https://ameblo.jp/ipponmatu-umare

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


GO TOP