北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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ミニぐるめ情報

ミニぐるめ君が食べて選んだ感動の味口コミ情報をはじめ、 食の特集やレシピまで、知って得する情報が満載です。


Vol.816 AOZORA料理店

名寄市や近郊の豚肉、卵、チーズ、塩を使ったカルボナーラ“ナヨロナーラ”。アルデンテのパスタにコクのあるソースが絡み、極上の味わいがある。


地域食材ふんだん、名寄市のカルボナーラ

ナヨロナーラ

 

名寄市の市街地で、魅力的な飲食店に出会った。地元や近郊で生産される新鮮な食材にこだわった「AOZORA料理店」だ。料理をするのは札幌の飲食店で腕を磨いた須藤民篤オーナー。夫人が名寄市出身で知人も多かったことから愛着を感じ2016年に移住、同店をオープンさせた。

お薦めはカルボナーラの“ナヨロナーラ(1,200円)”。ひまわり油の搾った原料を食べて育った名寄市のブランド豚“ひまわり畑ポーク”を使った自家製パンチェッタが香ばしく、下川町「阿部養鶏場」の“下川六〇酵素卵”が半熟状態でソースに絡み、興部町「ノースプレインファーム」のハードチーズが味に深みを与えている。地域素材でまとめられたソースに締まりを与えているのはフランス産ゲランドの塩と、素材選びに隙はない。アルデンテに茹でられたパスタにコクのあるソースがよく絡む極上の味わいだ。「いつか、地元産小麦を使った自家製生パスタを提供するのが目標です」と須藤オーナー。

 

パスタの生地は名寄産の小麦粉を使用

名寄産の小麦粉、ハルユタカ生地がおいしい“仁宇布(にうぶ)のモッツァレラチーズのマルゲリータ(1,200円)”は、モッツァレラチーズが極上。最近廃業した美深のチーズ工房を須藤オーナーが自ら継承し、牧草だけを食べて育った牛の“グラスフェッドミルク”を使った上質な自家製チーズで、軽やかな口当たりがピザのおいしさを後押ししている。

 

民家を手作業でリノベーションした店舗

自ら作るチーズをはじめ地域の食材を取り入れ手づくりする料理は味や品揃え共に、今後も進化し続けてゆくだろう。

 

AOZORA料理店

名寄市大通北3丁目17

TEL(01654)8-7416
【時間】11:30〜13:30(LO)・17:30〜21:00(LO)
【定休日】火・水曜日
●23席●禁煙●P6台

 


ミニぐるめ君のつぶやき

地元食材を積極的に使う料理人が増えた。特に市外出身の料理人にはそんな傾向を強く感じる。その中でも自ら作った加工品を使う料理人は極めて少ない。そんな「AOZORA料理店」に、これからも注目してゆきたいと思う。

【ミニぐるめ君ブログ】

https://ameblo.jp/ipponmatu-umare

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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