今週の一枚
北へ帰るハクチョウ(旭川)*春の田んぼで羽休め (3/31掲載)
雪解けが進む旭川市内の水田地帯で、北へ帰るハクチョウの群れが羽を休めている。春の日差しを純白の体に浴びて、数十羽ほどが各所に点在。黄色いくちばしを泥の中に突っ込み、稲の株や、もみなどの餌を盛んについばんでいる。
日本野鳥の会旭川支部の柳田和美支部長(65)によると、越冬地の本州から繁殖地のシベリア方面に向かう途中、中継地として旭川市街地の人工水路をねぐらにしている。「(推定4、5千羽の)ハクチョウの飛来は例年より10日ほど早く、今がピーク」という。
餌場の水田ではつがいや親子同士で元気に鳴き交わす姿が見られ、早い春の訪れを感じさせる。群れは4月中旬ごろまでに順次、北へ飛び立つという。(西野正史、写真も)
【写真説明】住宅地に隣接する水田で羽休めをするハクチョウの群れ=26日、旭川市東鷹栖
(2020年3月31日掲載)
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