北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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ミニぐるめ情報

ミニぐるめ君が食べて選んだ感動の味口コミ情報をはじめ、 食の特集やレシピまで、知って得する情報が満載です。


Vol.835 中国茶とおかゆ 奥泉(おくいずみ)

透明感が出るまで炊いたお粥は、米の味を鮮烈に感じるほどおいしさが引き出されている。写真は“中華粥と手打ち水餃子セット”。


東川米のおいしさを引き出したお粥セット

中華粥と手打ち水餃子

 

昨年惜しまれつつ閉店した東川町の「ファーマーズカフェ風土(ふうど)」の跡地に「中国茶とおかゆ 奥泉(おくいずみ)」が、2020年1月オープンした。
昨年10月まで札幌市の円山エリアで営業していた人気店だが、東川町の地下水や農業環境に魅力を感じてこの地に根を下ろしたのだという。

 

食事メニューでお薦めは“中華粥(中)と手打ち水餃子(4個)セット(850円)”。
東川町の樽井農園のおぼろづきをコトコト炊いたお粥は、沖縄の海塩“シママース”にゴマ油、刻みショウガを隠し味程度に加えることで、米本来のおいしさが引き出されている。正直このお粥をいただくまでは「お粥で人がここまで来るのか…?」などと余計な心配をしていたのだが、一口でその考えは払拭した。

 

もちろん食べ方はこれで終わらない。添えられている刻みザーサイやピータン(アヒルの卵)、豆腐を発酵させた腐乳(ふにゅう)を交互にのせていただくと、お粥のフルコースを味わっているような満足感がある。
水餃子の餡(あん)は、モッチリした手づくりの皮をおいしくいただく調味料としての役目らしく、やや薄めの味付けが見事なバランスを生んでいる。

 

素材の風味が際立つまんじゅう各種

 

“あんまん(200円)”、“ブタまん(280円)”など素材の風味を引き出したまんじゅうもいい。
中国茶のインストラクターで、中国政府認定の評茶員と茶藝師(ちゃげいし)でもある奥泉富士子さんと、ソムリエの経験がある斉藤裕樹さんが推奨するお茶もぜひ味わって欲しい。

 

ヨツールの薪ストーブに癒やされる店内

 

 

中国茶とおかゆ
奥泉(おくいずみ)

上川郡東川町東4号北2番

TEL.0166-56-0280

【時間】7:00(冬期8:00)〜11:00・13:00〜16:00
【休日】火・水曜日
●20席●禁煙●P5台

 

 


ミニぐるめ君のつぶやき

子どもの頃風邪をひくと必ずお粥を食べたものだが、そのまあ味気のなかったことといったら。それだけにここまでおいしく清らかな味のお粥があるとは・・・。驚きと共にお粥をなめていた自分を反省するばかりだ。

【ミニぐるめ君ブログ】

https://ameblo.jp/ipponmatu-umare

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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