北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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ミニぐるめ情報

ミニぐるめ君が食べて選んだ感動の味口コミ情報をはじめ、 食の特集やレシピまで、知って得する情報が満載です。


Vol.803 唯我独尊(ゆいがどくそん)

辛さの奥から香辛料の風味や深いうま味やコクが広がる“自家製ソーセージ付カレー”。「唯我独尊」で人気ナンバーワンのメニューだ。


バリッとした辛さの奥からわき出る香辛料の魅力

自家製ソーセージ付カレー

 

富良野市の中心部にありながら見事な樹木に囲まれ、昭和初期にタイムスリップしたような風情あるたたずまいを見せるカレー専門店「唯我独尊(ゆいがどくそん)」。
納屋だった建物を改築し、40年以上前にオープンした同店だが、久しぶりに訪れた客は「移転しましたか?」と聞いてくる。移転はしていない。
周りの環境が都市化し変わったのだ。建物同様にカレーの感動的なおいしさは昔のまま、国内外を問わず多くの観光客でにぎわっている。

お薦めは“自家製ソーセージ付カレー(1,150円)”。3日間いためたタマネギの影響で、限りなく黒に近いダークブラウンに染まったルーは一口目からバリッと辛く、その奥から広がる自家製チャツネのまろやかな甘さがやさしく包み込んでゆく。

自家配合した30種を超える香辛料は、その風味を複雑に絡み合わせながら心を異国へと誘う。ゴロリとのせられたソーセージは、道産天日塩のまろやかな塩気が豚肉のうま味を引き出し、カレーとの相性も格別にいい。添えられた福神漬けやポテトフライも自家製。道産素材を使い隅々まで手作りされたカレーは、作り手の心が染み込んだ幸せな味がした。

 

自家製“富良野地麦酒(ビール)”

「富良野地麦酒(ビール)館」で醸造したオリジナルビール“富良野地麦酒(600円)”もぜひ味わってほしい。日本人の味覚に合うピルスナーをはじめ、フルーティなバイツェン、香り豊かなペールエール、黒ビールのダークと個性豊かな4種類がそろう。

 

歴史や風土など地域性を大切にした実直な営業姿勢は、国内外問わず観光客の心に響く理想的なサービスだと感じた。

 

富良野中心部にある風情ある店舗

 

唯我独尊(ゆいがどくそん)

富良野市日の出町11-8

TEL(0167)23-4784
【時間】11:00〜21:00
【定休日】月曜日(祝日の場合は営業、翌日休)
●夏60席・冬30席●禁煙(喫煙コーナー有)●P有

http://doxon.jp/

 


ミニぐるめ君のつぶやき

今から40年ほど前、西武旭川店にあった「唯我独尊」で初めてここのカレーを食べたが、そのおいしさに感動したことを覚えている。40年を隔てた現在でもおいしさの実力は健在。皆さんもぜひ一度ご賞味あれ。

【ミニぐるめ君ブログ】

https://ameblo.jp/ipponmatu-umare

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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