今週の一枚
北斎の魅力 幅広く紹介*道立旭川美術館で開幕
【旭川】江戸時代後期に活躍した浮世絵の巨匠葛飾北斎(1760~1849年)の傑作を集めた特別展「世界が絶賛した浮世絵師 北斎展」が9月17日、道立旭川美術館で始まった。円熟期の貴重な肉筆画をはじめ、弟子や影響を受けた仏画家の作品を含む192点が、北斎の魅力を多角的に伝えている。
同館と北斎展旭川市民実行委員会の主催。北海道新聞旭川支社共催。「富嶽三十六景」シリーズでは、躍動感あふれる波と富士山の構図が特徴的な「神奈川沖浪裏」や朱色の山肌が目を引く「凱風快晴」といった代表作が並ぶ。ヘビとカエル、ナメクジを配した「三竦(さんすくみ)の図」をはじめとする肉筆画もそろえた。
このほか昇亭北寿ら北斎の弟子たちが描いた風景画、美人画など30点や、19世紀末の仏人画家アンリ・リビエールが北斎への敬意を込めて制作したオマージュ作品を紹介している。
観覧料は一般千円、高大生600円、中学生以下無料。11月27日までの午前9時半~午後5時。9月19日、10月10日、11月7日を除く月曜と9月20日、10月11日は休館。(桜井則彦)
【写真説明】「富嶽三十六景」シリーズの「凱風快晴」など葛飾北斎の傑作が並ぶ会場=9月17日、旭川市・道立旭川美術館(宮永春希撮影)
(2022年9月18日掲載)
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