北極星
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桑原隆太郎(名寄・文化団体事務局長)*「合併して20年」に思う
旧風連町と旧名寄市が合併して新名寄市になって、この3月で20年になる。早いものだが、風連在住の私には新市の名称と市民意識にかかわるこだわりがある。
名称については新設合併である以上、新規採用すべきであり、旧市名称の採用は変則的だ。正攻法とは言えない。
その結果、旧町民は合併を契機に大きな変化に直面したのに対し、旧市民の意識は変化ではなく継続を本質とする。この違いは無視できない。
とはいえ、私の心境も変化している。少しずつだが市民意識が育ってきたように思う。新市で20年間生活してきた歳月の重みがそうさせるのだろう。
合併後の新市は、総合計画に基づくまちづくりを着実に推進してきた。合併したからこその政策実現も多数ある。総じて合併後の自治体運営は堅実だ、という感想を持つ。
一方、新市の真価が問われるのはこれからだ。逼迫(ひっぱく)する財政事情は、さらに強力な行財政改革を不可避とする。
これまでの時代は合併に伴う拡張モードで進んできた。それが、今後は人口減少に伴う縮小モードに移行する。自治体運営は以前に増して前途多難だ。
それだけに、私も一市民として自覚的に新市の歩みに向き合わねば、と思うのだ。
(2026年02月16日掲載)
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