北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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ミニぐるめ情報

ミニぐるめ君が食べて選んだ感動の味口コミ情報をはじめ、 食の特集やレシピまで、知って得する情報が満載です。


ミニぐるめ情報1000回記念コラム

 

2003年7月の「ななかまど」創刊と同時にスタートした「ミニぐるめ情報」が、たくさんの皆様のご理解やご協力、応援をいただきながら1000回目を迎えることができました。

不安を抱えての連載でしたが、ここまで続けられたことに感謝しながら、思い出深い出来事をコラムにまとめてみました。取材の模擬体験を楽しんでいただければなによりです。

 

「ミニぐるめ情報」掲載店を特集した「kutta」最新号vol.38も配布中です
配布場所:道の駅あさひかわ・掲載店旭川市内ホテル・道の駅ひがしかわ道草館など

 

連載スタート

タランボの天ぷらなど季節料理を出す店は狙い目

おいしい店の見つけ方

 今から22年前、「ななかまど」の創刊を控え〈ミニぐるめ情報〉連載の相談が舞い込んだ。飲食店から掲載料はいただかず、おいしい料理を紹介する企画だ。不摂生な生活ながら当時のボクは食品添加物やうま味調味料などケミカルな味が苦手で、学校給食の9割が食べられないという経験がある。ただ妻からは「相当おいしい料理しかおいしいって言わないわね」とも言われてはいたが。連載がスタートした頃はコツが分からず、何軒店を回っても「違うかな〜」が続いていた。原稿締切前日、20軒目の「違うかな〜」店の前でおいしい店の共通点を考えた。メニューボードに〈タランボの天ぷら〉など季節料理や産地記載のある店がおいしかったことを思い出した。ドンピシャの店を見つけ、そのまま取材し締切に間に合わせたのだった。この他「店名に意味がある」、「店名がオーナーの名前」、「外壁が自然素材」も同様だが、それ以外の店がおいしくない訳ではない。あくまでもおいしい店に出会える確率を上げるヒントにしている。

 

記事第1号は

「旨いもの市場 旬」のゴーヤチャンプルとオリオンビール

旨いもの市場 旬

 初めてミニぐるめ情報に記事を書かせてもらったのは、旭川市東光で沖縄料理を提供していた「旨いもの市場 旬」だった。ご主人は京都で和食を学んだ料理人なのだが、沖縄に住む祖父の元へ何度も遊びに行った経験があり、沖縄料理が大好きだったことから店の売りにしたのだという。「沖縄よりうまいっすよ」とご主人が言うだけあり、京都の和食文化が融合した沖縄料理は何を食べてもこの上なくおいしかった。程なく旭川中心部に姉妹店「沖縄料理まーさん堂」をオープンさせた。半袖のかりゆしウエアとショートパンツ、素足にサンダルが制服。真冬に同店を利用したことがあるが、帰り際マイナス10度を下回る店の外で「またのお越しをお待ちしております」と頭を下げる沖縄バージョンの出で立ちがサンロク街に異彩を放っていたのは言うまでも無い。後にご主人は沖縄へ移住したことで両店とも閉店したが、その味は現在「居酒屋琉球祭古酒屋(くーすーや)」が継承してくれている。ちなみに記事第1号はモノクロだった。

 

kutta創刊裏話

観光客の一言がきっかけに

「旭川おいしい店なかったね」

 連載が2年ほど続いた頃、ある料理人が「記事の切り抜きファイルを抱えた女性客が何人も来ました。きっと記事のファンですよ」と教えてくれた。ハナヂが出るほどうれしかった。やがてファイルを小脇に抱えた女性と出会うこととなる。「ミニぐるめ君ですね?」ウワサの女性だ。ドキドキしながら「あっはい」と答えると「ファイル重い。1冊にして」・・・・と。うれしい苦情だった。とは言え本にしてもどれだけの人が喜んでくれるか自信がなく、その希望はそっとボクの胸の奥にしまっておくことにした。ある日仕事で旭川空港にいた。若いカップルが搭乗口へと進んで行く途中「旭川おいしい店なかったね」と女性が口にする。「そうだね」と男性。いやある!あまり広告を出さないため観光客には知られにくいが、こだわりのあるおいしい店はたくさん存在する。大好きな飲食店を回り広告費のお願いをし、ミニぐるめ情報でご紹介した飲食店を特集する冊子「kutta」の創刊へとたどり着いた。今から16年前の12月のことだった。

 

感動の味

仔羊の香草焼き串

炭火やき鳥 りょう

 「今までで1番おいしかった料理は?」と聞かれることがある。順番は付けがたいが「炭火やき鳥 りょう」の“仔羊の香草焼き串”はそのひとつに上げられる。仔羊肉を豚肉で包みうま味を閉じ込め焼き上げる串もので、イタリアンのようなハーブソルトの気品のある味わいは食べた人のほとんどが虜になる美食である。名古屋の名店で厳しい修業を重ねたオーナーのりょうさん。この料理もそこで身につけた料理だ。同期入社した職人は数名いたが師匠の指導は厳しく、1年が過ぎる頃に残っていたのは自分1人だったという。「辞めなかった理由は?」と伺うと「野球部ですから」とキッパリ。旭大高の野球部で厳しい練習に明け暮れていたりょうさん。昨年、現母校である志峯高校が夏の甲子園出場が決まった際には熱心な支援活動に取り組んでいたようだ。ちなみに仔羊の香草焼き串が食べられるコースは3,000円からとリーズナブル。「どうして安いんですか?」と伺うと「何度も来てほしいから」と答えるりょうさんだった。

 

おうちご飯も大事

カツオのたたきの漬け丼

カツオのたたきの漬け丼

 ミニぐるめ情報の執筆をきっかけに料理のレシピを作る仕事も徐々に増えてきた。料理上手な女性スタッフが考えてくれるのだが、数々試作してきた中でお薦めの料理がある。「カツオのたたきの漬け丼」だ。

作り方は簡単(2人前)
①カツオのたたき1パックをバラちらしサイズにカットする。②しょう油とごま油各大さじ1〜2を合わせたタレに数分漬け込む。③丼ご飯にタレごと盛り付ける。④焦がしニンニクや唐辛子、刻みネギをお好みで。

これが尋常ではなくうまいのだ。最近スーパーでカツオのたたきが販売されるようになったが、馴染みがない魚種のためか夕方には50%offのシールが貼られていることも少なくない。そんな時はすかさず購入し、「カツオのたたきの漬け丼」を作ってみてほしい。そのおいしさがご理解頂ければ、自宅ご飯のレパートリーがきっと増えるはずだ。こだわりのおいしい料理を紹介するミニぐるめ情報だが、その着地点を「おうちご飯を健康的においしくしよう」と考えている。食は命なり。そして食は人生最大の喜びなのだから。

 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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