北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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北極星

道北各界で活躍する皆さんによるエッセーコーナーです。 2020年3月までの記事はこちら


川崎正紀(留萌・飲食業)*定年後の挑戦

 私が留萌市内で焼き鳥店を始めて20年が過ぎ、初めて弟子ができた。弟子といっても、昨年定年を迎えた「おじさん」だ! いや、孫もいるというから「じいさん」だな。

 これまで働いていた職場では、同僚や部下たちからの信頼も厚かったと聞く。一つの仕事を40年以上も真面目に勤めあげたのだから、立派なご仁だ。

 昔から「定年後は飲食業をやってみたい」と話していたので、「やってみますか?」と声をかけてみた。すると本人はやる気満々。弟子にして短期間、店の調理の一部を任せてみることにした。

 ところが、お客さまからは「この焼き鳥、生焼けなんですけど」ときついおしかりの言葉。それがトラウマとなったのか、次は焼きすぎてガチガチに…。娘さんからは「お父さんのはおいしくない」と言われ、落ち込む始末。身内の言葉は一番容赦ない。

 でもね、そんなもんですよ。私もこの商売を始めたころは失敗の連続でしたから。人生100年時代。第二の人生は始まったばかり。まだまだ修業です。

 新しいことを始める時って不安だけど、楽しいこともあるはず。全力で応援しますよ。人生死ぬまで修業ですもの。ただね、娘さんはともかく、奥さんに見放されない程度には腕を上げてくださいね。

(2025年06月30日掲載)

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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