北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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旭山動物園わくわく日記

全国的な人気を呼ぶ旭川市旭山動物園の話題やイベント、裏話などを紹介します。 旭山動物園ガイドとしてもお楽しみいただけます。 2020年3月までの記事はこちら


「雪あかりの動物園」*冬の夜 感じる息遣い

 旭山動物園は毎年、「雪あかりの動物園」として、開園時間を午後8時半まで延長しています。開園は午前10時半からで、最終入園は午後8時です。本年度は2月11~13日の3日間に開催を予定しています(今後の状況によっては中止する場合もあります)。

 旭山動物園は「日本最北の動物園」として、ホッキョクグマやゴマフアザラシ、ユキヒョウ、アムールトラ、レッサーパンダなど、冬や寒さに強い動物を数多く飼育しています。そんな動物たちの冬の夜の姿を、見ることができます。

 冬の夜の動物園では、目で見るだけではなく、静まり返った雪の中から動物たちの息遣いが聞こえるなど、普段の園内とは違う不思議な感覚も味わえます。

 動物園職員の発案で始まった「雪あかりの動物園」は、今年で10回目を迎えます。節目として新たな取り組みなどを考えていましたが、新型コロナウイルス対策のまん延防止等重点措置のため、残念ながら計画していた内容を変更しての開催となります。飼育担当者による動物ガイドなど、来園者の皆さんと直接、動物についてお話しできる機会も中止になりました。

 しかし時間の許す限り、動物たちを観察してもらえば、「冬の動物たち」の力強さや行動を感じてもらえると思います。

 昨年度から本年度にかけ、旭山動物園ではベビーラッシュが続き、その子どもたちも順調に成育しています。動物によってはすっかり大人と同じ大きさになり、見分けがつかないほどになりました。「雪あかりの動物園」では、交代展示や展示エリアによって、見られない場合もありますが、ぜひ、足を運んでいただければと思います。

 新年度は、ホッキョクグマの赤ちゃんの公開やエゾヒグマの新施設など、話題はめじろ押しですが、まずは雪の中の動物園、たくましく生きる冬の動物たちに会いに来てください。

 冬期開園は4月7日までです。寒さ対策、感染症対策をしっかりとって、ご来園ください。(エゾシカ・さる山担当 畠山淳)

 

【写真説明】「雪あかりの動物園」ではホッキョクギツネの冬の夜の姿も見ることができる
(2022年2月7日掲載)

 

 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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