今週の一枚
ラッセル車初更新*JR北海道*石北線に今冬導入
【旭川】JR北海道は12月6日、新型の除雪用ラッセル車「キヤ291形」をJR旭川運転所で報道機関に公開した。現在、旧国鉄から引き継いだ計12両のラッセル車で道内の除雪作業を行っているが、老朽化が進んでいることから、1987年の分割民営化後で初めて新車両1台を購入した。来年1月以降に石北線旭川―白滝間で使用する予定。
新車両は全長22・1メートル、総重量約60トン。両端に固定式除雪装置を取り付けた。除雪能力は1時間当たり13万立方メートルと既存車両「DE15形」とほぼ同じだが、衛星利用測位システム(GPS)を通じて区間ごとに必要な作業内容を指示するモニターを運転室に設置。熟練従業員でなくても作業しやすくした。1号機の導入費用は約5億7千万円。
既存車両は製造から41~49年が経過していて車体の腐食が進み、生産中止などで部品調達も難しくなっている。JRは新車両に順次置き換えたい考えだが、導入費用の高さがネックとなっており、置き換え完了時期は未定。(伊藤正倫)
【写真説明】旭川運転所で公開された新型ラッセル車「キヤ291形」(宮永春希撮影)
(2021年12月7日掲載)
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