北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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道北企業探訪


ななかまど編集部が行く!道北企業探訪

市の中心部にこだわった事業展開でまちの元気を支える

 

プロフィル:
VERYグループ 専務取締役 山田 知央(ともひさ)さん

40歳、旭川市出身。自衛隊、市内建設会社の営業を経て、29歳の時に株式会社ベリージャパン常務取締役として入社。妻と娘3人の5人家族。趣味はカラオケで、幅広いレパートリーを誇る。

 

 

ホテルのように高級感のある館内

 

玄関やエレベーターに顔認証システムを設置。登録者以外の人は2階までしか入れない仕組みとなっている

 

床は、介護施設には珍しいカーペット仕様。転倒時の衝撃を和らげてくれる

 

すべての部屋に、プライバシーに配慮したAI(人工知能)による見守りシステムを導入。転倒や徘徊(はいかい)などをカメラが検知すると、職員のスマートフォンに通知され、駆け付けることができる

 

 

︱ベリーグループの沿革について教えてください。

 経営が立ち行かなくなった建物管理会社を、そこで経理として勤めていた私の父が引き受け、立て直したのがスタートです。それが今の株式会社ベリージャパンで、清掃などのビルメンテナンスと警備を主な事業としています。

 

︱その後、社会福祉事業に乗り出しますが、どのような意図があったのでしょう。

 経営の核がビルのメンテナンスということもあり、社長である父は市の中心部にこだわりを強く持っています。介護事業に参入した15年ほど前は、介護施設は郊外型ばかりで中心部にはなく、必ずニーズがあると考えたようです。急病時やご家族の移動などを考えると中心部の方が便利なことも多いですからね。

 

 

︱保育事業にも取り組まれています。

 有料老人ホームの見学会を行った際に、お年寄りが近所のお子さんをずっと見つめていらしたそうです。「高齢者は小さい子どもから元気をもらっているんだ」ということを改めて実感した父が、じゃあ介護施設と併設する形で保育もやろうと。

 

︱そうして今年4月、「おもてなし館」が始動しました。

 基本はサービス付き高齢者向け住宅で、建物内には近隣の方もご利用いただける運動設備やカラオケルームなどを整えています。今後は「地域交流スペース」として、新型コロナの状況を見ながらにはなりますが、地域と連携して開放していければと考えています。

 

 

︱ほかにはどのような特徴がありますか。

 先ほどお話しした保育施設が隣接し、交流できる点が挙げられます。また、施設内に訪問介護ステーションだけでなく、訪問看護ステーションも設置していて、緊急時にはお部屋にあるナースコールで即時対応しますから、安心してお住まいいただけます。

 

2階のデイサービス設備も充実

 

︱今後の展望をお聞かせください。

 私がスタッフに伝えているのは、去年と今年、昨日と今日では同じ会社じゃないんだということ。めまぐるしく社会情勢が変わっていく中で、前例に縛られるのではなく、新しい時代に対応できる企業でありたいと思っています。

 

 

[取材協力] VERYグループ

本社/旭川市曙北3条7丁目3-10
0166-25-4411(代表)

※おもてなし館(旭川市宮下通11丁目3-1)にて撮影

 

ビルメンテナンス・警備の「株式会社ベリージャパン」、社会福祉事業の「株式会社ベストトーサポ」、グループ会社の総務を行う「株式会社ドリーム企画」等で構成される。

https://www.omotenashikan.com/

 

 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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