北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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ミニぐるめ情報

ミニぐるめ君が食べて選んだ感動の味口コミ情報をはじめ、 食の特集やレシピまで、知って得する情報が満載です。


vol. 882 新田ファーム・モゥーちゃん家(ち)

“鷹栖牛”は黒毛和牛とホルスタインを掛け合わせた“交雑種”だが、味は限りなく黒毛和牛の才能を引き継いでいる。焼肉シーズンには売り切れるので予約必須だ。

 

 

交雑牛で最優秀賞を受賞した“鷹栖牛”

鷹栖牛リブロース

 

 数年前、あるイベントのフードブースで極上のハンバーガーを食べた。肉は黒毛和牛とホルスタインを掛け合わせた“交雑牛”と呼ばれる、黒毛和牛よりもリーズナブルな牛肉だ。ブランド名は“鷹栖牛”といい、生産者は鷹栖町の「新田ファーム」。ブースを担当していた新田広一社長は「いつか店舗を構えて販売できるようにしたいですね」と語ってくれた。味の良さもさることながら、人柄の良さを感じる新田社長の笑顔も印象的だった。

 

 2019(令和元)年5月、待望のショップ「モゥーちゃん家」が鷹栖町市街地に加工施設と併設してオープンした。現在は精肉のほか、ハンバーガーなどテイクアウトできる調理品も販売されている。自然な飼料を与え、夏期には自由に放牧できるゆとりある牛舎など、ストレスの少ない肥育環境が肉質の良さを育み、2020(令和2)年のホクレン農業協同組合連合会主催「北海道枝肉共励会」の交雑牛の部で最高位の最優秀賞を受賞した。そんな“鷹栖牛”でお薦めの精肉は“リブロース(250g・1,620円)”だ。すき焼き・しゃぶしゃぶ用だが、ホットプレートなどでさっと炙り、丼ご飯の上にのせ、わさびしょうゆで味わってほしい。トロリと軟らかな肉質で、脂に発酵バターのような風味を感じる。これが実にうまい。“リブロース”1枚だけで丼ご飯が十分おいしくいただける。

 

 自家製トマトソースがパテのおいしさを後押しする“鷹栖牛ハンバーガー(702円)”も非の打ち所がないおいしさ。

 

“鷹栖牛ハンバーガー”

 

 精肉の購入は同ショップかホームページの通販サイトのみで、一般流通していないこともブランド性を高めている。

 

加工施設が併設する直売所

 

 

新田ファーム直売所 モゥーちゃん家(ち)

上川郡鷹栖町南1条3丁目6番1号

TEL(0166)76-1430
【時間】精肉販売10:00~18:00・フード販売11:00~17:00
【定休日】水曜日
●P有
https://nittafarm.com/moo/


ミニぐるめ君のつぶやき

大手のブランド牛の多くは北海道で生まれた仔牛(元牛)をブランドの産地に移送し肥育させる。“鷹栖牛”は全てここで生まれた牛だけで、移動のストレスがないことも肉質に影響している気がすると新田社長は語る。

【ミニぐるめ君ブログ】

https://ameblo.jp/ipponmatu-umare

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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