北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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スポーツ


38*48歳新庄さんの姿に勇気

 ボクシングのマイク・タイソンさんが15年ぶりに54歳でリングに上がり、元日本ハムファイターズの新庄剛志さんが48歳でプロ野球のトライアウトに挑戦した。さかのぼると、テニスの伊達公子さんが12年ぶり37歳で現役復帰したときも話題になった。
 一流のプロアスリートが引退を決め、10年以上たって現役復帰を目指すと決めた時はどのような気持ちだったのだろうか。引退も復帰も一時的な気持ちだけでは決められない。復帰したいと思っても、スタートラインに立つための準備だけでも大変なはずだ。
 アスリートの年齢が高くなるほどメディアで話題になるが、競技においてそれはどれほど重要な意味を持つのだろうか。もちろん競技によって違いがあるが、人間の可能性は未知数だ。パラリンピックでは多くの40代、50代の選手が第一線で頑張っている。競技人口が少ないという理由もあるが、いくつになっても世界を目指すという強い気持ちが身体に限界を感じさせないのだろう。
 私も5年ぶりに44歳で現役復帰したが、世界と戦うスタートラインにはまだまだ到達していない。タイソンさん、新庄さんの姿に勇気をもらった。挑戦し、夢を諦めなければ必ず達成できるわけではないが、可能性がある限り全力で挑戦することが何よりも重要だ。

(2020年12月20日掲載)

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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