北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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今週の一枚


道の外出自粛要請*「行動に緊張感を」*西川市長(12/11)

 旭川市民への道の不要不急の外出自粛要請を受け、西川将人市長は12月10日、記者会見し、「自分が新型コロナウイルスを持っていると考え、緊張感を持って行動してほしい」と協力を訴えた。今後、3・6街の接待を伴う飲食店への啓発を始め、上川総合振興局と合同で、マスク着用など感染リスク回避の行動を呼び掛ける緊急メッセージを出す。

 外出自粛要請で想定される市内の飲食や交通、観光など多くの事業者への経済的な打撃について、市は実態を聞き取りながら必要な支援策の検討を進める。

 ただ、西川市長は、道が同日の対策本部会議で「旭川はクラスターが複数発生しているが感染経路不明は8%前後で市中感染は広がっていない」と説明したことに触れ、地域振興券の利用中断や飲食店への市独自の休業補償といった踏み込んだ施策は示さなかった。

 国の新型コロナ対策の交付金が予算化されれば、困窮した事業者への支援に充てる考えを示した。

 また、「GoToトラベル」の対象から旭川を除外するよう求めることなどについては、感染がさらに拡大すれば方針転換する含みを持たせつつ「国や道の動向を踏まえて判断する」と従来通りの認識を示した。

 医療従事者には「心より感謝と敬意を表する」とし、「一番大事なのはクラスター収束。自衛隊という最終手段を活用して医療体制維持を図っており、市民の皆さんには引き続き協力をお願いしたい」と呼び掛けた。(折田智之、星野真)

【写真説明】テレビカメラが並ぶ中、会見する西川市長(打田達也撮影)
(2020年12月11日掲載)

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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