北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

旭山動物園わくわく日記

全国的な人気を呼ぶ旭川市旭山動物園の話題やイベント、裏話などを紹介します。 旭山動物園ガイドとしてもお楽しみいただけます。 2020年3月までの記事はこちら


年賀状にどうぞ*牛の仲間 HPに6パターン

 年末になり、年賀状に使う動物の写真やイラストを探している方も多いと思います。来年の干支(えと)は丑(うし)。個人的には12年前、わが子の誕生が間近で、「もうすぐ生まれます」とおなかの大きな牛の絵を年賀状にしたことを覚えています。その時の長女も、もうすぐ小学校卒業です。

 話がそれましたが、年賀状のデザインは、実は動物園のホームページ(HP)からもダウンロードできます。2020年は子(ねずみ)年だったので、昨年末はカピバラやモルモットにしました。

 丑はというと、よくイメージされる家畜の牛は、旭山動物園では残念ながら飼育していません。全国の動物園でも、飼育は埼玉県こども自然動物公園くらいではないでしょうか。でも、ご心配には及びません。牛はいなくても、牛の仲間は動物園にたくさん暮らしています。

 動物の仲間を考えるときは、まず分類を知らなければいけません。分類学上、牛は鯨偶蹄(くじらぐうてい)目ウシ亜目ウシ科ウシ属に分類されています。一番細かい分類でいうと「属」になりますが、ウシ属に分類される動物は旭山動物園にはいません。次にもう一つ広い分類の「科」で見てみると、ウシ科にはこども牧場にいるヤギとヒツジがいます。あれ? ヒツジは未(ひつじ)年があるので、ちょっとまぎらわしいですね。さらに「亜目」まで広げるとぐっと増え、アミメキリン、エゾシカ、トナカイ、キョンが含まれます。この辺りまでが年賀状にはおすすめかもしれません。

 さらに「目」まで広げると、以前の分類の偶蹄目ではカバやイノシシ、イボイノシシ、ブタが含まれます。あれ? ここでも猪(いのしし)年があるので厄介ですね。そして最近の分類である鯨偶蹄目では、名前の通りクジラの仲間まで含まれてきます。もちろん、旭山動物園にはいません。ここまでいくと訳が分からなくなりそうですが、広い意味では牛の仲間と言えますので、カバやクジラが好きな方は年賀状に描いても問題はないはずです。

 再来年は寅(とら)年、その次は卯(うさぎ)年ということで簡単ですが、その次の辰(たつ)年の龍についてはどうしたものかと、今から考えておく必要がありそうですね。
(獣医師・トナカイ担当 中村亮平)
 
【写真説明】旭山動物園が提供する年賀状のデザインの一つ。2種類6パターンを無料でダウンロードできる 
(2020年12月13日掲載)
 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


GO TOP