今週の一枚
ヴォレアス道内8戦負けなし*大同特殊鋼下す*渡辺選手粘り光る (12/7)
バレーボールV2男子のヴォレアス北海道(旭川)は6日、旭川市リアルター夢りんご体育館で大同特殊鋼(愛知)と対戦し、3―0でストレート勝ちした。新入団のリベロ渡辺俊介選手の粘り強いサーブレシーブなどを起点とした攻撃で、リーグ戦今年最後の試合を白星で飾った。これで10勝1敗となり、道内開催の8戦は負けなしとした。
ヴォレアスは11月に0―3で大同特殊鋼に敗れている。多彩な攻撃パターンで攻められ、サーブも決め切れず後手に回った。越川優選手が「絶対に負けられない試合」と評すようにチームは雪辱に燃えていた。
今回は打って変わり、チームは序盤からリズムに乗った。相手選手のサーブとスパイクを渡辺選手が懸命に拾い、越川選手らの鋭いスパイクにつなげ、第1、2の両セットを連取。第3セットは最大5点差を逆転し、勝利をつかみ取った。渡辺選手は「気迫を前面に出して粘り強く戦えた」と手応えを語った。
渡辺選手は元日本代表でV1や海外でプレーした実力者。温厚な性格だが、コート内では豹変(ひょうへん)。誰よりも声を出してチームを鼓舞し、仲間に指示を飛ばす。経験に裏打ちされた揺るがない自信も武器の一つだ
経験豊富なリベロの加入にエド・クライン監督は「彼(渡辺選手)の自信が周りに伝染し、プレーに表れてほしい」と期待する。昨シーズン、コロナ禍で阻まれたV1昇格はチームの悲願。今季こそ有言実行といきたい。
ヴォレアスは年内、天皇杯「ファイナルラウンド」(11日開幕・東京)に出場し、初戦でV1の東レアローズ(静岡)と対戦する。
リーグ戦では鷹栖町総合体育館で来年1月9、10の両日、東京ヴェルディと対戦する。(相武大輝)
【写真説明】気迫あふれるプレーでチームを鼓舞する渡辺俊介選手(打田達也撮影)
(2020年12月7日掲載)
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