北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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ミニぐるめ情報

ミニぐるめ君が食べて選んだ感動の味口コミ情報をはじめ、 食の特集やレシピまで、知って得する情報が満載です。


Vol.819 板前国部(くにべ)

血抜きなど速やかに下処理されたクセのない根室産のエゾシカ肉を使った“エゾシカ肉のロースト握り”。
ジビエならではの深いうま味があふれている。


新鮮なジビエの魅力を握りで堪能

エゾシカ肉のロースト握り

 

伝統的な和食の技術を駆使しながら、親子二代でこだわりの料理を提供する「板前 国部」。刺身や肉の仕入れは道産を中心に、出来る限り生を選ぶ鮮度重視の姿勢も高く評価され、遠方から足を運ぶ客も少なくない。

同店をよく知る常連客に根強い人気なのがエゾシカ料理で、中でもお薦めは“エゾシカ肉のロースト握り(3貫・800円)”だ。シャリの上にのせられたエゾシカ肉は、鮮度の良さを感じさせる鮮やかなロゼ色をしている。厚切りのエゾシカ肉は食べ応え十分で、濃厚なうま味の奥からジビエならではの力強い風味が一気に広がってゆく。わさびやしょうゆとの相性も見事。ジビエゆえ歯応えもいい。血抜きなどの下処理の善しあしで味が変わると言われるエゾシカ肉だが、使われているのは主に根室産だ。「腕のいい猟師がいるんです」と、ご主人も絶大なる信頼を寄せている。エゾシカ肉の入荷が集中するのは主に11月だが、入荷が不安定な野生肉ゆえ在庫の状況はあらかじめ電話でご確認することをお薦めする。

 

鮮度の良さを実感する“旬の海鮮丼”

 

道産を中心に取り揃えられた刺身も新鮮で、豪快な“旬の海鮮丼(2,000円)”は筆者お薦め。ネタがどれもみずみずしく、「板前 国部」のこだわりが感じられる一品だ。日高や襟裳などから届くハタハタも今が旬で、“ハタハタの塩焼き(1,000円)”は根強いファンを持つ人気メニューだ。

 

上品なしつらえの店舗

 

ジビエや魚介の脂にうま味が増すこれからの季節。熱燗を片手に「板前 国部」で秋の美食を堪能してみてほしい。

 

板前 国部(くにべ)

旭川市4条通6丁目右1号

TEL(0166)25-7800
【時間】17:00〜深夜2:00
【定休日】日曜日
●38席●小上がり有●掘りごたつ有

 


ミニぐるめ君のつぶやき

「エゾシカは、あのかわいい目を思い出すので食べられない」と妻は言う。それはおそらくドライブ中に目が合うことがあるからで、豚や肉牛は施設の中で飼われているため目が合うことがないから・・・のような気がする。

【ミニぐるめ君ブログ】

https://ameblo.jp/ipponmatu-umare

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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