北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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【特集】


Vol.05 いきなり道北スイカサミット

スイカは夏気分を盛り上げる
夏休みの主役だった。

最近、5月や6月に30度を超える日が続いていたが、7月から8月にかけての夏本番に気温が上がらず「今年の夏、寒くない?」なんて会話が聞こえてくることもしばしば。が、しかし、今年は涼しい日もあるが、今はジリジリと暑い日が続く。夏はやっぱり暑い方がいいに決まってる。・・・のだが、お盆が過ぎ、子どもたちの夏休みが終わると、北海道の夏は終わる・・・と言う人もいるが、残暑の今を楽しもうではないか。
夏気分を上げてくれるのはスイカだ。スイカを食べると子どもの頃の夏休みを思い出すという人も少なくないだろう。セミ時雨の午後、大皿に乗ったカットスイカがテーブルにド〜〜〜ンと置かれるとテンションはマックス。スイカジュースをこぼしながら無心で食べたものだ。夏の暑さはスイカのためにある。そんな気持ちになるほど、暑い日のスイカはおいしかった。
前置きが長くなったが、今回の「いきなり道北グルメサミット」のテーマ食材はスイカに決定!!なのだが、最近北海道でもおいしいブランドスイカが随分増えた。チョイスにはかなり頭を悩ませそうな予感がする。

選び抜いた3種のスイカの
食べ比べに歓喜の声。


味の違いを確認するななかまど編集スタッフ

 

サミット当日、頭を悩ませながらも3つのブランドスイカを準備した。1品目はふらの農協の「まっ赤なえくぼ」。緑に黒い縞模様が入った、楕円形型の大玉スイカで、ふらの農協が力を入れている品種だ。持参した包丁を入れると裂けていくようなスイカ独特の音がする。実が詰まっている証拠だ。スタッフ全員で早速味見をすることに。
「甘〜〜い」。「甘い!」。「甘いわ〜」と、コピペしたような同じ言葉が響き渡る。おいおい、メディアに関わっている人間が、初っぱなから「甘い」を連呼して大丈夫か。

2品目はきたそらち農協の「北竜ひまわりすいか」。そのまま冷蔵庫に入りそうな小ぶりサイズと、ひまわりの町ならではの黄色い果肉が特徴。これも切り分け味見をすると、「あら、爽やか」とか、「これ好き」などと声が上がる。しかし、やはり多いのは「甘〜い」の言葉。

3品目は当麻農協の「でんすけ」。旭川周辺ではトップブランドの存在感を発する、大御所的存在だ。さあて、どんな反応が出てくるか・・・。スタッフから出てきた第一声は「濃くない?」のひと言。さすが大御所。が、しかし、「甘〜〜い」はここでもこだまする。

 

どのスイカも甲乙付けがたい
生産者の努力を感じる逸品。

選んだ3品種のスイカはどれも驚くほど甘く爽やか

 

3種のスイカを食べ比べしたスタッフのほぼ全員が感じた印象は、個性の違いこそあれどのスイカも甘くておいしいということ。言い換えると、どの生産者もおいしくなるように努力しているということだ。北海道のブランドスイカは裏切らない。そんな思いと、食べ切れなかったスイカが残った「いきなり道北スイカサミット」だった。

 

夏バテとサヨナラするなら
スイカがオススメ

疲労回復が期待されるスイカは夏バテ改善にお薦め

今年の夏は暑かった。季節は秋へと向かっているが、夏バテが抜けきれていない方も少なくないのでは?スイカにはカリウムが多く含まれており、疲労回復効果が期待されるミネラルの一種だ。またシトルリンというあまり聞き慣れない成分も含まれているが、こちらは血流改善や血圧抑制効果が期待される栄養素と言われている。甘いスイカをおいしくいただいて、夏の疲れにサヨナラしてみてはいかが?〈文 ミニぐるめ君〉

 

 


 

 

ご協力いただいた3種類のスイカの生産農協さん

 

JAふらの
富良野市
まっ赤なえくぼ

スイカの産地として知られる富良野は、栽培品種も豊富ですが、10年程栽培されている大玉でラグビー型のスイカ「まっ赤なえくぼ」は今最も注目したい品種。重さは5キロから6キロとビッグサイズで、強い甘さとサッパリとした後味が特徴。農薬・化学肥料の低減に努め、環境に配慮した安全・安心な農産物「ECO(エコ)フード」という取り組みにも力を入れています。収穫は8月末までなので、市場は9月上旬がめど。

 

●スイカを食べた感想●

中里/みずみずしさとサッパリした甘さがあり、シャキシャキ感もある。
かな/ザ!スイカ!真ん中あたりまでしっかり甘い。昔ながらな感じ。
みずお/中心の甘味が特に強く、水分量も多く非常にジューシー。

 

JAふらの農産物直売所オガール

富良野市幸町13-1フラノマルシェ内
TEL 0167-22-3939
【まっ赤なえくぼの主な販売店】
フラノマルシェ・オガール店(富良野市幸町13番1号)・旭川、札幌の小売店

 

 


 

JAきたそらち
北竜町
ひまわりすいか


ひまわりが有名な北竜町を象徴した黄色い果肉の小玉スイカ「ひまわりすいか」は、爽やかな甘さとシャリシャリした果肉の食感が特徴。生産農家は全戸、土作りや減化学肥料、減農薬など健康的で持続性の高い農業が行われています。また生産者自らお互いのスイカの品質をチェックする「巡回糖度検査」を行い、糖度基準をクリアした物だけを出荷するという徹底した品質管理も注目点。出荷は8月末までです。

 

●スイカを食べた感想●

うご/フルーツ感があり、加糖したような甘さがある。
富樫/ジューシーでフルーツっぽい。
/繊維質が細かくなめらかで、口当たりが柔らか。
カトウ/ほんのり甘い。これスキ!

 

JAきたそらち北竜支所・選果場

雨竜郡北竜町字和36-3
TEL 0164-34-3063
【ひまわりすいかの主な販売店】
みのりっち北竜(雨竜郡北竜町板谷338-5道の駅「サンフラワー北竜」敷地内) 北竜町内土田商店、有馬酒店・旭川、札幌の小売店

 

 


 

JA当麻
当麻町
でんすけすいか

旭川近郊のブランドスイカとして30年以上生産されてきた「でんすけすいか」。品質を確保するため1本の苗から収穫できるのは1個から2個。収穫後はセンサーチェックで、糖度11度以下は廃棄されるという厳しい基準をクリアしたものだけが出荷されているのです。収穫はお盆前後が最終。市場に出回るのはお盆明けがギリギリといったところ。「道の駅とうま」でも販売されているのでお問い合わせください。

 

●スイカを食べた感想●

あつお/甘さと食感がベストマッチ。ブランドスイカらしいおいしさ。
タナカ/一口目で甘い!!後味さわやか。
も〜り〜/シャキッとした歯応えと、ジュワッと甘い汁が口の中に広がる。
銀次/縁まで甘い。食べ応えあり。

 

JA当麻・施設園芸課

上川郡当麻町4条東3丁目4番63号
TEL 0166-84-2121
【でんすけすいかの主な販売店】
道の駅 とうま(上川郡当麻町園別2区)・旭川、札幌の小売店

 

 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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