ミニぐるめ情報
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Vol.795 炉端 楽(がく)
つややかな桜色が美しい“イワシの刺身”。庶民的な魚というイワシのイメージを払拭される、感動的な極上のうま味が広がる。写真は宴会に登場した複数人盛り。
脂の乗った春が旬
イワシの刺身
魚をあぶる味わいのある焼き台の周りには、
年季の入った古材で仕上げられたカウンターに腰を下ろし、笑顔でうまい魚と日本酒、そして会話を楽しむ客の姿がなんとも幸せそうに見える。
旭川の人気の小路「ふらりーと」で炉端焼きの居酒屋を営む「炉端楽(がく)」だ。
毎日旭川市内の市場をまわり、道内はもとより九州産アジなど全国の魚介を自ら選び、極上の料理を提供してくれる。
職人のまなざしで魚を炉端であぶってくれるのはおかみだが、化粧っ気がないのはご愛きょう。味も人柄も裏表がない。
1年間待ちわびていた、今が旬のメニューがある。
道産の“イワシの刺身(1人前972円〜)”だ。一口サイズに切り分けられたイワシの刺身は春を感じる濃いめの桜色で、つややかな照りは鮮度の良さとみずみずしさの証しだ。
刻みショウガを載せ刺し身しょうゆを付けていただくと、イワシの風味の奥から甘さを含んだ軽やかな脂が一気に広がってゆく。この脂がこの上なくうまいのだ。
もちろん新鮮なイワシは炉端であぶっても極上の味わいだ。オホーツク海に面したまちで育った筆者にとってイワシは安価な大衆魚だという認識があったが、その考えが間違っていたことを内陸の旭川にある「楽」に教えられたのだ。
この他、脂が乗った“ツボダイ(1,500円)”は定番の人気メニュー。
予約が必要だが“キンキのしゃぶしゃぶ(2人前4,000円〜)”や“ナメタガレイ(2,500円〜)”も味わってほしい。
魚料理の金額は時期により多少変動することはあるが、感動的なうまさは1年中変わることはない。
炉端 楽(がく)
旭川市5条通7丁目 5・7小路ふらりーと
TEL(0166)22-5585
【時間】17:30~23:00(LO)
【定休日】日曜日
●24席●掘りごたつの小上がり有
ミニぐるめ君のつぶやき
炉端の前に腰を下ろすと、なんとも心が穏やかになりいやされる気分に包まれる。旭川にも炉端は数軒あるが、発祥は釧路と聞いたことがある。炉端はなんとも素晴らしい食文化だと、「楽」であらためて実感させられる今日このごろ。
【ミニぐるめ君ブログ】
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