まちぶら!道北散歩
旭川や近郊エリアを気ままに訪ね、 地域の魅力を再発見していく『まちぶら!道北散歩』。 歴史や文化、人など、地域に根付いた宝物を紹介します!
第7回 カムイスキーリンクス
外国人観光客も集まるスノーリゾート目指す
みなさん、こんにちは。今回は、1984年のオープン以来、多くの人に親しまれている、旭川市のスキー場「カムイスキーリンクス」にやって来ました。近年はニセコ地域のみならず、旭川をはじめとする上川地域でも、大勢の外国人観光客がスキーやスノーボードを楽しむようになりました。今回は、観光客の誘致に取り組む「一般社団法人大雪カムイミンタラDMO」の活動と、その拠点のひとつカムイスキーリンクスについて紹介します。
同DMOが、観光地域づくりに向けた取り組みの一つに掲げているのが「スノーリゾート開発推進事業」です。一体どんな内容なのでしょうか。専務理事の林 良和さんにお聞きしました。「旭川は雪質が良いうえ飲食店や宿泊施設など都市機能も整っている、世界でも珍しい場所です。また近隣の町にはタイプの異なるスキー場があります。それらの資源を生かし、1市7町によるエリア全体で新しいリゾートをつくることを目指しています」と話します。
この事業の拠点となるのが、カムイスキーリンクスということです。同DMOは、スキー場を所有する旭川市の指定管理者として、今年4月から管理・運営に当たっています。今シーズンは、近隣のスキー場や旭川空港などとのシャトルバスを試験的に運行したり、地場産食材を使用したメニュー「カムイめし」の開発を進めたりするそうです。
4人乗りゴンドラの山ろく駅。ICゲートが新たに導入された(左)
また、同スキー場では自動ICゲートを新たに導入。林さんに、リフトやゴンドラの乗降口に設置されたICゲートに案内していただきました。「自動改札により、リフトやゴンドラの乗降がスムーズになり、利用状況データを今後の事業の取り組みにも生かせます」と林さん。私自身、趣味でスキーを楽しむので、ICカードがあれば便利だろうと思います。
さらに、センターハウスも改修されました。全体的にナナカマドの「赤」、樹木の「茶」、雪の「白」の3色を基調とし、旭川をアピール。インフォメーションコーナーには、英語・中国語が堪能なコンシェルジュが常駐するほか、デジタル・サイネージ(電子媒体による情報発信システム)を設置して、旭川と7町の観光情報を提供します。
神居山の斜面に全25コースが広がるカムイスキーリンクスの全景
こうした取り組みを広く発信できる大きなチャンスとなるのが、来年2月にカムイスキーリンクスで開催されるイベント「Hokkaido Snow Travel Expo 2019 in KAMUI」です。北海道のスノーリゾートの魅力を世界に伝えるため、海外から多くの旅行会社やメディア関係者が訪れます。
林さんは「観光地域づくりに最も大切なのは、地域の皆さん一人ひとりのおもてなしの心です。この地を訪れた方に『また来たい』と思ってもらえるように接していただけるといいですね」と話します。私たちも観光客を迎える立場として、何ができるか考えていく必要がありそうですね。
間もなく、白銀の世界が到来します。今回の取材を通して、観光客だけではなく、この地域に暮らす一人としてもっと雪に親しみたいと感じました。では、またお会いしましょう。
「一般社団法人大雪カムイミンタラDMO」とは~昨年10月、観光地域づくりを目的に旭川市、鷹栖町、東神楽町、比布町、愛別町、上川町、東川町、当麻町を対象地域として設立。DMOは、「Destination(旅行目的地) Management(経営管理) Organization(組織)」の頭文字。
カムイスキーリンクスへ行こう!
今シーズンの営業は、
12月1日~3月31日(予定)。
パウダースノーと、リニューアルした施設をぜひ体感してください。
チケットのお求めはセンターハウスにて
取材協力
カムイスキーリンクス
住所/旭川市神居町西丘112
電話/0166-72-2311
営業時間/午前9時~午後5時(12月・1月は日没まで)
https://www.kamui-skilinks.com/
「まちぶら!道北散歩」が旭川ケーブルテレビ・ポテトの地デジ11chで11月30日(金)午後9時15分から放送されます。再放送は12月1日〜12月7日です。日によって放送時間・回数が異なりますので、詳しくは番組表をご覧ください。
※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。