北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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まちぶら!道北散歩

旭川や近郊エリアを気ままに訪ね、 地域の魅力を再発見していく『まちぶら!道北散歩』。 歴史や文化、人など、地域に根付いた宝物を紹介します!


第5回 旭川空港国際線ターミナルビル

11月に開業予定 国際線ターミナルビル


シートの奥で工事が進む旭川空港国際線ターミナル

 

みなさん、こんにちは。今回は、11月22日に国際線ターミナルビルの供用開始が予定されている旭川空港にやってきました。ビルの完成により、国際線の拡充と利用者のさらなる増加が期待されています。道北エリアの空の玄関口として、ますます重要な役割を担う旭川空港の今をのぞいてみます。


白色の外壁に“旭川家具”をイメージした庇の木目調の軒天が際立つ(完成予想図/旭川空港ビル提供)

取材当日は夏の観光シーズン真っ盛り。旭川空港のロビーは、大きなトランクと、お土産の紙袋を抱えた人たちで賑わっています。

旭川空港は、観光やビジネス、帰省等さまざまな目的で年間100万人以上に利用されています。近年は、外国からの観光客が急増し、従来の施設では対応しづらくなったことから、昨年の夏より国際線ターミナルビルの増築が進められてきました。


旭川空港ビルの谷津俊也さん

旭川空港ビル株式会社営業部部長の谷津俊也さんにお話を伺います。「これまで、旭川空港は、国内線ターミナルの一部を国際線と共有して使用しておりました。2015年(平成27年)には、年間20万人の外国からのお客様にご利用頂くまでになったため、更なる施設の充実をはかり、ご利用のお客様の利便性を高めるために、国際線ターミナルビルを増築する事となりました。」

新しい国際線ターミナルビルでは、チェックインカウンターが8カウンターに、税関検査場が5レーンに、入国検査場が10ブースにとそれぞれ増設され、短時間で大勢の利用客に対応できるようになります。谷津さんは、「将来は、国際線だけで年間50万人の方に利用していただくことを目指しています」と抱負を語ります。

 


現在、建設中の2階出発ロビー


2階出発ロビーの完成予想図(旭川空港ビル)。 出発ロビーを取り囲むように土産物店が建ち並ぶ。

国際線ターミナルビルは、既存のビルにつなげる形で建てられます。特別に建設工事中のビル内を見せていただきました。施工者を代表して、新谷建設株式会社建築部課長の利波寛之さんに案内役をお願いしました。「1階が到着ロビー、2階が出発ロビーです。2階には、現在、既存ビルで営業している土産物店が移ってくることになっています」と教えてくれました。工事中のため、多くの資材が置かれていますが、それでもかなり広いスペースであることが分かります。

 


「道民グルメの代表“ジンギスカン”が屋上デッキで楽しめるなんて、飛行機好きにはたまらないと思います」と話す新谷建設株式会社建築部課長の利波寛之さん(右)

 

3階屋上には、建物から張り出したステージのような場所がありました。「これは、ジンギスカン用の屋上デッキで、来年の春にオープン予定です」と利波さん。景色を眺めながら味わえば、より一層おいしく感じられるでしょう。

 

 

さて、気になるのは、国際線ターミナルや土産物店が移動した後の既存ビルのスペースです。谷津さんによると、そこには、ラーメンや焼き肉など旭川のさまざまなグルメを提供するフードコート「空市(そらいち)」が開設されるとのこと。オープンは、来年9月の予定です。飛行機に乗らない人も、食事に訪れたくなる場所になりそうです。

雪国でありながら、就航率99.1%(2016年度実績)と圧倒的に高い数字を誇る旭川空港。従来の利便性と安全性に、機能が充実した国際線ターミナルビルが加われば、さらに旭川空港の利用者が増え、まちの活気につながることでしょう。ビルの完成が楽しみです。

 


取材協力

旭川空港ビル株式会社

住所/上川郡東神楽町東2線16号98

電話/0166-83-3939

https://www.aapb.co.jp/


 

「まちぶら!道北散歩」が旭川ケーブルテレビ・ポテトの地デジ11chで8月31日(金)午後9時15分から放送されます。再放送は9月1日〜9月7日です。日によって放送時間・回数が異なりますので、詳しくは番組表をご覧ください。

http://www.potato.ne.jp

 

 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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