北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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ミニぐるめ情報

ミニぐるめ君が食べて選んだ感動の味口コミ情報をはじめ、 食の特集やレシピまで、知って得する情報が満載です。


Vol.753 伊賀の土鍋が引き出した、東川米の実力 土鍋ご飯

極上の土鍋ご飯によく合うおかずには、毎日オーナーが市場を回り目利きした上質な食材が使われている。オーナー自ら市場に足を運ぶ飲食店にハズレはない。


旬菜ちば食堂

魅力的なカフェやレストランが次々とオープンしている東川。その多くが町外や道外出身者で、東川の環境をこよなく愛する人が多いのも大きな特徴だ。そんな東川に、今年4月新しい飲食店がオープンした。中心部に店舗を構える「旬菜 ちば食堂」だ。
食堂?食事を提供する店なのでその表現は間違ってはいないが、店構えや素材へのこだわり、手間をかけた料理、店舗のしつらえに至るまで和食処の風格を持っている。料理はどれも素晴らしいが、夜メニューの“土鍋ごはん”(漬物、山わさび醤油漬、牛肉時雨煮付・1,200円)は是非味わって欲しい。
東川・さたけ農園の減農薬栽培のななつぼしを伊賀の米専用土鍋で炊いたこだわりのご飯だ。フタを開け、湯気の中から現れるご飯は一粒一粒に張りのある、少し硬めの炊き上がり。かむほどに、にじみ出てくる甘さに心が満たされてゆく。そのおいしさに、思わずおかずなしで1杯食べきってしまった。添えられたおかず達もご飯のおいしさを見事に引き立ててくれる。
千葉克俊オーナーのお薦めの一品は、“増毛産海水うに”(1,500円)。品種はムラサキうにで、むき身生うにの型崩れ防止に使われるミョウバンの代わりに海水に漬け込んでいるため雑味がなく、塩気の奥からまろやかな甘さが舞い降りてくる。ランチは“本日のランチプレート”(1,000円)と、“本日のお刺身定食”(2,000円)があり、数量限定となっている。
オープンから間もないが、早くも人気は留まるところを知らず満席の日も少なくないため、昼、夜共に予約をお薦めする。

 

客席から調理風景が見える厨房

 

無垢材を生かした風情ある店舗

旬菜 ちば食堂

上川郡東川町南町1丁目6-2

TEL(0166)56-7713
【時間】11:00〜14:00・17:00〜22:00
【定休日】月曜日(祝日の場合営業・翌日休み)
●20席●P有

 


ミニぐるめ君のつぶやき

 

うにの型崩れ防止に使われるミョウバンにはアルミニウムが含まれている。「うにには独特の苦みがある」と言われるが、ミョウバンを使わない海水うにに苦みはなく、まろやかで上質な甘さが詰まっている。

【ミニぐるめ君ブログ】

http://blogs.yahoo.co.jp/ipponmatu_umare

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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