旭川市彫刻美術館 今月末で一時休館 大規模改修 15年春開館目指す(2012/1/27)
旭川市は、国の重要文化財(重文)に指定されている旧旭川偕行社(春光5の7)に開館している旭川市彫刻美術館を、旧偕行社の大規模改修のため1月末でいったん休館する。建設から100年以上が経過し、壁面の亀裂などが目立ち、建物全体に生じたゆがみで耐震性に問題があるため。解体、補強工事などを経て2015年春の開館を目指す。 旧偕行社は1902年(明治35年)、旧陸軍第7師団の社交場として建設された。木造2階建てて延べ床面積約1485平方メートルで、装飾性の高い柱や半円形テラスなどを持つ、本格的な洋風建築。49年に国から市に移管後は、郷土博物館に転用するため復元工事が行われ、89年に重文に指定された。 94年からは彫刻美術館として利用されてきたが、2007年に2階の天井の一部が崩落。市は文化庁などと調査をした結果、「震度6以上の地震で倒壊の恐れがある」と診断され、部分補修では限界と判断、大規模改修することにした。 これまでの調査で内壁の亀裂、基礎部分が不均等に沈む不同沈下、壁を補強する筋交いが一部不足していることなどが分かっている。新年度は建物を解体、床や壁をはがし状況を把握し、実施設計を行う。その後、建物全体を持ち上げて基礎部分を平らにし、耐震補強工事を施す予定だ。 事業費は本年度から2014年度までで約5億円を見込んでいる。ただ解体してみないと分からないことも多く、「改修後の開館が2015年秋にずれ込むこともある」(市の担当者)という。 市の担当者は「さらに100年後も活用され、みなさんが利用しやすいような建物になるよう心掛けたい」と話している。
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