旭山動物園わくわく日記
全国的な人気を呼ぶ旭川市旭山動物園の話題やイベント、裏話などを紹介します。 旭山動物園ガイドとしてもお楽しみいただけます。 2020年3月までの記事はこちら
キングペンギン*エネルギー蓄え 換羽の春

春ですね。旭川でも急速に雪解けが進み、ハクチョウが飛来する季節になりました。この時期になるとキングペンギンの換羽も始まり、年に一度のぼさぼさの姿が見られるようになります。
多くの鳥類は古い羽根を少しずつ抜け替え、飛ぶ力や保温性を保ちながら生活への影響を抑えるため、段階的に換羽を進めます。しかしペンギンは、短期間で全身の羽毛が一斉に生え替わるため、その間は羽毛の防水性が失われます。この期間は餌を取りに海に入ることができません。旭山のキングペンギンの例では、約20日間、ほとんど餌を食べなくなります。
そのため換羽前にはエネルギーを蓄えるために驚くほどの量を食べることがあります。「でかい!」「この子太ってる」などと言われることもありますが、換羽後には元に戻りますのでご安心ください。
キングペンギンは換羽を終えると、まもなく繁殖シーズンに入ります。体力を回復した個体はコロニーへ戻り、つがい形成や求愛行動を行います。キングペンギンは繁殖周期が長いため、換羽と繁殖のタイミングは密接に関係しており、どちらも成功しなければ次世代を残すことができません。
換羽中のペンギンはあまり活動的ではありませんが、旭山が夏季開園する頃にはつがい形成のシーズンとなり、換羽中とは様子が大きく変わります。ペアが形成されるまでの間はケンカが多く見られるかもしれません。あるいは、早めに産卵が始まり、すでに抱卵している個体がいる可能性もあります。
当園は4月8日から3週間ほどの休園期間をいただき、夏季開園に向けて準備を進めます。ゴールデンウイークに開園予定です。ペンギンたちの換羽後の様子を観察しに、ぜひご来園ください。 (ぺんぎん館担当 田中千春)
【写真説明】換羽中(左)と換羽後(右)のペンギン
(2026年4月6日掲載)
※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


