北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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今週の一枚


たいまつ掲げ「オーリャー」*平穏願い「那智美瑛火祭」


【美瑛】大きなたいまつを掲げた男たちがまちを練り歩く「那智美瑛火祭」(実行委員会主催)が7月24日夜、町内で開かれ、威勢のいい「オーリャー」のかけ声が夏の美瑛の夜にとどろいた。

 十勝岳の1988~89年の噴火を受け、平穏の願いを込めて89年から行われている。和歌山県熊野地方の出身者によって美瑛の開拓が行われたことから、熊野那智大社の火祭に倣った。

 37回目の今回は、白装束に白足袋姿の持ち手41人が、地元や東京などから参加。出発地点の丸山公園では、長さ1・5メートル、重さ約30キロの燃えさかる道産カラマツのたいまつが12本並んだ。

 持ち手はかけ声とともに水をかけあいながら、太鼓を載せた山車とともに進み、終点の美瑛神社で熱気は最高潮に。沿道や境内では多くの観衆がスマートフォンやカメラを向けた。

 初めて見学した美瑛東小1年の南あもるさん(6)は「大きな火がいっぱいだった」と目を輝かせ、「オーリャー」とまねして繰り返していた。(後藤耕作)
 
【写真説明】燃えさかるたいまつを掲げて美瑛神社境内を練り歩く男たち。見守る観衆にも熱さが伝わった(伊丹恒撮影)
(2025年07月26日掲載)

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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