撮り鉄伊丹のきょうも鉄分多めです
小学生のころから鉄道を撮影してきた筋金入りの「撮り鉄」伊丹恒記者が北海道の鉄道の魅力を伝えます。
vol.13 昭和風鉄道旅行へ!
「撮り鉄」だけど今回は「乗り鉄」の話。流れる風景と全開の窓から吹き込む夏の空気。駅に停まると途端に存在感を増す天井の大きな首振り扇風機。ちょっと前までは当たり前だった鉄道旅行のスタイルを、今夏も楽しむことができる列車が旭川発で残っています。お昼0時4分出発の留萌本線石狩沼田行き普通列車は国鉄最末期に作られたキハ54で運転されています。同車はいまや全国的にも珍しくなった非冷房、手元から持ち上げて開ける窓、車内扇風機を「楽しめる」車両です。留萌本線は来春には全線廃止されてしまいます。最後の夏に約45分片道1210円の旅はいかがでしょうか?
二重窓を開け風に当たりながらの旅が楽しめるキハ54。石狩沼田行き団体臨時列車車内=6月21日
来春には廃線となる留萌本線。北空知の水田地帯を行くキハ54。3年前の初秋の撮影です
北海道新聞旭川支社
報道部写真映像課
伊丹 恒
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