北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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【特集】


知るほどなるほどシャウエッセン

「パリッ」という音までおいしい“シャウエッセン”。実は旭川で作られていたのをご存じでしたか?今回、ななかまど編集部が日本ハム北海道ファクトリー旭川工場を見学し、シャウエッセンにまつわるさまざまなことを教えていただきました。

 

 

JAS(日本農林規格)で定められた定義によると、羊の腸にひき肉を詰めて加工したものを「ウインナーソーセージ」、豚の腸なら「フランクフルトソーセージ」、牛の腸の場合は「ボロニアソーセージ」と呼びます。

異物の混入を防ぐため、包装エリアで作業する人たちは静電気が発生しない作業着を着ています。衛生面に気を配り常に清潔な状態を保つことも、品質の向上につながっています。

ソーセージにはナツメグやローズマリーなど、さまざまなスパイスやハーブが使われています。香りや辛みが食欲増進効果や保存性を高め、ブレンドの割合がおいしさを左右します。

 


豚肉はタンパク質や脂質など体に必要な栄養素が豊富に含まれ、ソーセージには肩肉が使われます。タンパク質や脂質の数値でいえば、土用の丑の日でおなじみのウナギより豚肉のほうが高いのだとか。

 

店頭に並ぶソーセージの袋が膨らんでいるのは、実は窒素ガスが充てんされているから。袋の中を窒素ガスで満たすことで酸素を追い出し、おいしさと鮮度を長持ちさせています。

 

色や香りづけに使われているのが、クルミやナラに代表される広葉樹のスモークチップです。シャウエッセンはさまざまな木材のチップを特別にブレンドして、香り高く仕上げています。

 


日本ハム北海道ファクトリー
株式会社 旭川工場
工場長 伊藤 裕介さん

 当社は、前身となる会社の工場が立ち上がった1961年から旭川でハム・ソーセージを作り続け、2021年に現在の場所へ移転してきました。この工場では毎週土曜日に工場見学も行っているんです(※)。北海道内で販売されるシャウエッセンは旭川工場から出荷。道産の原料に特化した商品「シャウエッセン北海道プレミアム」も製造しています。生産に力を入れる一方で、工場で働くスタッフを地域のイベントに派遣したり、ハム・ソーセージについて学ぶ食育を市内の小学校で行うなど、人や地域とつながる活動にも取り組んでいます。シャウエッセンは今年、40周年を迎える節目の年。シャウエッセンや旭川工場を広く発信し、製品やイベントだけではなく、「まちづくり」にも貢献していきたいですね。
※要予約。繁忙期の11・12月は見学不可

 

 

日本ハム北海道ファクトリー株式会社 旭川工場

営業時間/8:00~17:00
休業日/水・日曜日
住所/旭川市工業団地1条3丁目1-37
お問い合わせ/☎ 0166-76-1186(担当:上田、小澤)

工場見学のお申込みはこちら

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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