北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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イベント情報

旭川および近郊のイベントをご紹介!


細かなシワや毛並みまで表現 藤戸竹喜の作品を見に行こう!

9月14日から北海道立旭川美術館で開催されている「藤戸竹喜の世界展」。
作品はもちろん、ミュージアムグッズにも注目です。


《親子熊》(部分) 2004年 クス 個人蔵 撮影:露口啓二

生命あるものへの深い愛情に根差した生気あふれる作品の数々

藤戸竹喜さん(1934~2018)は、北海道を代表する木彫家の一人です。美幌町に生まれ、木彫り熊の職人でにぎわう旭川市近文で少年期を過ごしました。12歳から熊彫りを始め、3年後には一人前の職人に。30歳の時に釧路市阿寒湖畔に民芸品店「熊の家」とアトリエを構えて独立しました。アイヌ民族の伝統的な彫りの技を受け継ぎながら、熊や狼、ラッコ、カニなどの北に生きる動物たちを造形化。更には先人たちの威厳あふれる肖像彫刻へと作域を広げ、独自の写実表現を追求しました。今回の展示では、彼の仕事の初期から晩年に至る約90点を紹介します。


左:《イランカラㇷ゚テ像》(部分) 2014年 クスほか 一般社団法人 札幌大学ウレㇱパクラブ蔵 撮影:大滝恭昌
右:《ラッコ、潜る》(部分) 1993年 エンジュ 個人蔵 撮影:露口啓二

 

●開 9:30~17:00(入場は16:30まで)
●休 10月7日(月)、10月15日(火)、10月21日(月)、10月28日(月)、11月11日(月)
観覧料/一般1,300円、高大生800円、中学生500円、小学生以下無料(要保護者同伴)
お問い合わせ/ ☎ 0166-25-2577

主催/北海道立旭川美術館、北海道新聞社、藤戸竹喜の世界展実行委員会 後援/旭川市、旭川市教育委員会 出品協力/鶴雅リゾート株式会社、一般社団法人 前田一歩園財団、正徳寺、一般社団法人 札幌大学ウレㇱパクラブ

HPはこちら

 

「北海道立旭川美術館 ボランティア常磐会」が運営するミュージアムショップの、
さまざまなアイテムの中から大澤さんのおすすめをピックアップ。
ミュージアムショップ ●営 10:00〜16:30

 


木製ポストカード ¥900
作品を「触りたい」「持って帰りたい」という気持ちを満たせるアイテム。玄関や部屋に立てかけて飾っても◎

 


Kioskepere(キオスクエペレ)熊みくじ 各¥1,040
一つひとつ表情が違って愛着が持てるのがいいところ。お気に入りの子を見つけてくださいね。

 


アクリルキーホルダー ¥800
可愛らしいのにあまり知られていない「ラッコも彫っている」ということを伝えたくて選びました。

 


sinkop(シンコプ) ピアス
(全4色 赤・黒・緑・水色) 各¥1,760

ブームになっている木彫りの熊を、気軽に身に付けられます。
透け感があって、若い人にはグッときそう。

 


熊の家 キムンカムイ阿寒湖Tシャツ(S~XL) ¥4,400
藤戸さんの息子さんの作品。雄大な自然を堂々と歩くような、熊のかっこいい一面がすてき。

 


木彫り熊もなか(2個入り)¥880
あんこを後で入れるタイプなので、コミュニケーションも生まれておみやげにもピッタリ。

 

※販売状況によっては、一時的に欠品の可能性もあります。ご了承ください。 ※写真は実物の色味とは異なる場合があります。

多様なジャンルの展示を楽しむきっかけに

今回のグッズ選定に携わったミュージアムグッズ愛好家の大澤夏美さんに、グッズの魅力について伺いました。

私が大学生のころ、学芸員実習で昆虫をテーマに採集から展示まで行ったことが博物館学に興味を持ったきっかけでした。デザインを学んでいたことやコレクターの一面を生かして博物館に関わっていきたいと考えていた時、ミュージアムグッズと出合いました。

ミュージアムグッズは、来館者にとって思い出と共に持ち帰ることができるもの。また、ミュージアム側にとっても、作品の歴史的な部分や面白さを伝えることのできるツールです。

藤戸さんの作品は、点数も多くバラエティに富んでいます。その中で、どうしたら来館者に作品の魅力を伝えられるか、展示に満足してもらえるかを考えて、グッズのアドバイスをする形で関わりました。

ミュージアムグッズの良いところは、自然史系や歴史系などジャンルの垣根を越えて楽しめるところです。今回のグッズをきっかけにして、気軽にミュージアムへ足を運んでもらえたらいいなと思います。グッズから先に入って、展示を好きになるのもありですよ。

 


ミュージアムグッズ愛好家 大澤 夏美 さん
大学在学中、博物館学に興味を持ち、大学院ではミュージアムグッズを研究。会社員を経て現在の活動を始める。本の出版やテレビ「マツコの知らない世界」出演など、博物館の体験・活動の観点から、ミュージアムグッズの役割を広めている。
HPはこちら

 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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