今週の一枚
昔の道具で「馬耕」挑戦*町教委が初の体験会*鷹栖
【鷹栖】水田地帯として発展した町内で、大正から昭和時代にかけて農耕の主力だった馬で畑を耕す「馬耕」の体験会が7月8日、農業交流センター「あったかファーム」で行われた。親子連れら17人が参加し、馬との触れあいを楽しんだ。
町は町郷土資料館で展示する馬の装蹄(そうてい)所や馬具などについて、本年度中の国の登録有形民俗文化財への登録申請を目指している。このため、町教委が地元の機運醸成へ町民向けに初めて開催した。
体験会では体重700キロのばん馬の後ろ側に、土を掘り起こすための道具「プラウ」を装着。参加者はプラウを両手で操りながら、長さ約20メートルの畑を歩いて往復した。プラウは同資料館所有で、昭和30年代に実際に使われていたものを活用した。
参加した北野小4年の山田珀瑠さん(9)は「馬を近くで見たのは初めて。踏ん張らないと馬に引っ張られる」と驚いた表情で話していた。(東桜子)
【写真説明】プラウのバランスに苦労しながら馬耕を体験する参加者(諸橋弘平撮影)
(2023年7月9日掲載)
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