北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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今週の一枚


生徒「きらきら」探しに奮闘*写真甲子園撮影初日*精肉店や小麦畑 「見慣れた風景」切り取る


 【上富良野、美瑛】第29回全国高校写真選手権大会「写真甲子園2022」が7月27日から29日まで開かれ、初日の撮影が上川管内上富良野町と美瑛町で行われた。「きらきら」をテーマに17校の生徒がシャッターを切り、1回目の公開審査会に臨んだ。(和泉優大)

 大会は同管内東川町や北海道新聞社でつくる実行委員会の主催。道内からは、ともに初出場の札幌稲雲高と岩見沢東高が出場した。

 札幌稲雲高は美瑛町のシカ肉専門の精肉店のほか、上富良野町の小麦畑などで撮影に臨んだ。畑では陽光を受けた小麦の穂をクローズアップしたり、農作業する人を写したりし、北海道らしさを作品に投影した。公開審査会では審査員から「その場にいるからこそ撮れる景色が組み込まれている」と評価された。

 同じく同高写真部出身という兄の影響で入学直後から写真を始めたという百々(どど)柚花主将(3年)は「明日以降も道民が見慣れた風景を撮影したい」と気持ちを引き締めた。

 岩見沢東高は上富良野町などで、光のエネルギーを表現するため、花や並木をモノクロで陰影を付けて撮った。公開審査会では「もう少し元気な作品を制作してみよう」と指摘を受け、河原昌寛主将(1年)は「ほかの撮影方法にもチャレンジしたい」と気持ちを切り替えた。

 代表18校のうち、東京都立総合芸術高は選手1人が新型コロナウイルスに感染し、出場停止となった。28日の撮影はJR旭川駅周辺などで実施した。最終の公開審査会が開かれた29日は東川町などで撮影を行った。

 大会は大阪府の生野高(近畿ブロック)が初優勝し、準優勝は昨年優勝の沖縄工業高(九州・沖縄ブロック)。道内勢は岩見沢東高が優秀賞に、札幌稲雲高が敢闘賞にそれぞれ選ばれた。
 
【写真説明】青空の下、カメラを手に被写体を探す札幌稲雲高の選手たち=7月27日、美瑛町(西野正史撮影)
(2022年7月28日掲載)
 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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