北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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北極星

道北各界で活躍する皆さんによるエッセーコーナーです。 2020年3月までの記事はこちら


村上恭彦(なよろ市立天文台長)*公開天文台100周年

 一般公開を主な目的とした天文台を「公開天文台」と呼び、「なよろ市立天文台」もその一つです。日本での歴史は古く、1926年(大正15年)に設立された民間の倉敷天文台が始まりで、来年で100周年を迎えます。

 「日本公開天文台協会」では99周年となった11月21日から「星空と 人をつないで 一世紀」をキャッチフレーズに100周年記念事業を始めました。

 全国の公開天文台が協力し、一般の方も参加して好きな星座や天体に投票する「ほしぞら総選挙」や、フランスの天文学者シャルル・メシエが作成した天体リストに載っている「M〇〇」といった星雲や星団、銀河を観測する「みんなで見よう!メシエ天体」といった企画を行います。

 現在、日本では約300ほどの公開天文台が天文に関する普及に取り組んでいるといいます。多くは社会教育施設としてとらえられ、高度な観測を行うハイアマチュアを輩出し、天文先進国の礎を担っています。このような広がりを持つ国はあまりなく、日本独自との声もあります。

 最近ではウェルビーイング(心身の健康や幸福)への貢献が求められます。一方、バブル期に建った施設の休止など、その在り方が問われる局面もあり、次の100年にどう受け継ぐか課題もあります。

(2025年11月24日掲載)

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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