北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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旭山動物園わくわく日記

全国的な人気を呼ぶ旭川市旭山動物園の話題やイベント、裏話などを紹介します。 旭山動物園ガイドとしてもお楽しみいただけます。 2020年3月までの記事はこちら


昆虫ハウス*迫力のカブトムシ間近に


【写真説明】7月にお目見えした「昆虫ハウス」。2棟のビニールハウスを並べ、手前が甲虫、奥がチョウのゾーン
 
 旭山動物園内の動物資料展示館・動物図書館の隣に、ビニールハウスの中で生きた昆虫を観察できる施設「昆虫ハウス」がお目見えした。「初めてカブトムシを見た」「チョウがきれい」―。子ども連れの家族客を中心に人気を集めている。

 高さ・幅各2メートル、奥行き3メートルのビニールハウスを2棟並べ、7月26日にオープンした。昆虫が過ごしやすい環境をつくるため、ビニールハウスを切って窓を作ったり、遮光ネットをかけたりと工夫した。担当の北川裕美子さん(55)は「初めての試みなので随時更新しながらやっている」と話す。

 昆虫はすべて園内で捕まえたもの。カブトムシなどの甲虫ゾーンとチョウのゾーンに分かれているが、15日時点で展示されているのはコクワガタ、ミヤマクワガタ、カブトムシの甲虫3種類。オープン当時はチョウがいたが、死んだり、どこかに飛んでいったりしてしまったという。

 死んでしまったカラスアゲハは標本として動物図書館に展示。また、同館で飼育されているカラスアゲハのさなぎが羽化すればハウスに入れる。

 北川さんは「ビニールハウスで囲われているが、自然に近い虫の姿が見られる」と言う。北海道内で生息するカブトムシは国内外来種で、元々は本州にいたのがペットなどとして連れてこられ、野生化したという。持ち上げる力が強く、迫力ある姿を間近に見られる。

 ハウス内では昆虫に触れることは禁止しているが、不定期で行っている「なるほどガイド」の際は触れることができる。なるほどガイドの時間は、旭山動物園のホームページや入り口横の掲示で確認できる。

 昆虫ハウスは夏季開園期間に合わせ、11月3日までの予定。北川さんは「じっくりと昆虫を観察してほしい」とPRする。(池田有珠)
 

【写真説明】昆虫ハウスで見られるカブトムシ

(2025年08月18日掲載)

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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