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「生き物と共存」熱く主張 旭山動物園で弁論大会
<vol.11> 7月4日 旭川・上川版から
「生き物と共存」熱く主張
旭山動物園で弁論大会
上川管内の高校生が命の大切さを訴える大会「いのちの青年弁論」が、旭川市旭山動物園の野外ステージで初めて開かれた。生徒たちは、身近な経験や社会問題を切り口に自らの考えを披露。来園者らが熱のこもった言葉に耳を傾けていた。
「伝えるのは、命」との理念を掲げる同園が主催し、6月28日に実施。旭川実業、旭川龍谷、旭川藤星の3高校の生徒計5人が出場し、ペットの多頭飼育崩壊や、街中で目にすることの多いスズメの減少などのテーマで、7分間の時間内に考えを述べた。
このうち、旭川龍谷高3年の入山夏帆さん(17)は小学4年の時にオタマジャクシとサンショウウオを見間違えた経験から生き物への関心が強くなり、テレビ番組やノンフィクションの本を通して知識を深めたエピソードを披露。「生き物がただかわいいと感じる存在から、共に生きたい存在に変わった。将来は研究者として身近な生物にアプローチしたい」と結んだ。
審査は行わず、発表のみの場とした企画。最後に講評した坂東元統括園長は「誰かに伝えることが自分のこととして考えるきっかけになったはず。若者の意見を大人もしっかり受け止めなければならないと感じた」と語った。(渡辺愛梨)
命の大切さをテーマに自分の思いを述べる高校生
ななかまど編集部 アラぽん
現地で拝見し、人も含めたそれぞれの動物にLIFE(生命、生活)があると再認識する良い機会になりました