今週の一枚
「写真の町宣言」40年の歴史たどる*東川で記念イベント
トークや手筒花火*取り組み、魅力振り返る
【東川】町は6月1日、写真文化を生かしたまちづくりを進める「写真の町宣言」から40周年を迎え、記念イベントを開いた。これまでの歩みを振り返るトークイベントや地元の手筒花火団体によるパフォーマンスなどが町内各所で行われ、住民らが町の取り組みや魅力に改めて思いを馳せた。
町は、写真を通じて町内の自然や文化を国内外に発信する狙いで1985年6月1日に宣言。全国の高校生が写真の腕前を競う「写真甲子園」や、写真家を表彰する「写真の町東川賞」などを実施し、地域の活力につなげている。
町文化ギャラリーで開かれたトークイベントでは関係者5人が宣言に至る経緯や印象深い出来事を回顧。市川直樹副町長は「写真甲子園の運営に町民も関わるようになって、写真の町に対する理解が町内で深まった」と話した。今後に向け、写真の町をさらにPRするアイデアも話し合った。
熱心に耳を傾けていた町地域おこし協力隊の本間雛子さん(24)は「宣言の経緯までは知らず、勉強になった」と満足した様子だった。
このほか、町立日本語学校の校歌を手がけた加藤登紀子さんのコンサートや熱気球のフライト体験などがあり、家族連れなどでにぎわった。締めくくりは、手筒花火の振興団体「東川手筒炎友会」によるパフォーマンス。法被姿の揚げ手が脇に抱えた紙筒から火柱が勢いよく吹き出し、名寄市の桑原弘光さん(68)は「迫力満点で感激」と笑顔だった。(山中悠介)
【写真説明】火薬を詰めた筒を脇に抱えて火柱を噴出させる手筒花火が披露され、節目を彩った(伊丹恒撮影)
(2025年06月02日掲載)
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