北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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【特集】


家庭菜園デビューにぴったり!プランターで小松菜を育ててみませんか?

春から秋まで収穫できる小松菜の上手な栽培方法をプロにうかがいました!

旭川市農業センター(家庭菜園担当)
農業技術指導員
木下 寛さん

はじめは小松菜やほうれん草などの葉物がおすすめです。プランターで気軽にはじめてみましょう。発芽には20〜25℃位、生育には15〜25℃位が適温ですので、5月連休明けからのスタートがおすすめです。

準備するもの

●プランター(深さがあるもの)●ショベル
●小松菜のたね ●鉢底石 ●培養土 ●水
※今回はプランターのサイズが幅約45×奥行約30×高さ約30cm位(土容量:約21L程度)のものを想定しています。

1 土入れ

鉢底石をプランターの底に入れ、プランターの縁から2〜3cm下まで培養土を入れます。ショベルなどで土の表面を押さえつけすぎないようにならします。

2 溝をつくる

10〜25cm間隔で、1cm程度の浅い溝を割りばしなどで掘ります。今回のプランターでは溝2本程度ですが、大きさに合わせて溝の本数を調整しましょう。

Point: プランターは運べるサイズで

プランターは、育てたい作物に合わせて大きさを選ぶのが大事ですが、持ち運びしやすいこともポイントです。発芽には、適温の確保(20〜25℃位)が大切ですので、冷え込む夜などは室内に移動しましょう。

3 たねまき・水やり

溝にたねを筋状にまき、土をかぶせて、手でやさしくおさえます。発芽するまでは土の表面が乾かないように水やりを続けてください。1週間程度で発芽します。

4 発芽・間引き

芽が出たら水やりをセーブします。土に指先を入れ、1cmくらいまで乾いたら水をしっかりあげましょう。最初の芽は子葉(しよう)といい、子葉同士が触れ合わない間隔に間引きをします。

Point: 芽が出たら光が大事 防虫ネットで虫対策も

芽が出たら、光に当てることが大切です。温度にも気をつけながら日当たりの良い場所に移動させましょう。虫予防には、防虫ネットを活用してください。もし、葉の裏に害虫の卵を見つけたら、葉ごとちぎってください。

5 間引き

子葉の次に出てくる葉を本葉(ほんば)といいます。本葉が2枚になったら、隣同士が5cm間隔になるように余計な株を根元から引き抜きます。

6 収穫

本葉が7〜8枚になったら収穫期ですが、株の外側から食べる分だけをはさみで切り落として収穫します。根を残しておけば秋まで収穫し続けられます。

Point: 終わった土は捨てないで次の年に

プランター栽培が終わった土は、乾かして袋などに保管しておき、次の年に追肥して使うこともできます。無駄なく資源を活用してみてくださいね。畑があるご家庭では、収穫が終わった秋頃に翌年に向けて土づくりをしましょう。

 

旭川市農業センター(花菜里かなりランド)は
家庭菜園からプロの農家さんまでサポート

旭川市農業センター(愛称:花菜里ランド)は、旭川市の農業を支援するさまざまな機能と、都市と農村の交流を促進する役割を兼ね備えた総合的な農業支援施設です。家庭菜園でお困りのこと・分からないことの相談にも対応してくれます。また、家庭菜園講習会や、土づくりに役立つ土壌分析(旭川市民限定・有料)も行ってくれます。

取材協力
旭川市農業センター(花菜里ランド)
旭川市神居町雨紛
Tel:0166-61-0211(時間8:45〜17:15)
ホームページ

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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