今週の一枚
<跳び立て!ヴォレアス>SVリーグ今季最終戦*フルセットの熱戦制し連勝
8勝36敗最下位*ファン「来季もっと勝って」
バレーボールSVリーグ男子・ヴォレアス北海道(旭川)は4月13日、リクルートスタッフィングリック&スー旭川体育館で今季最終戦に臨み、セットカウント3-2で日本製鉄堺ブレイザーズ(大阪)を下し、2連勝でシーズンを締めくくった。チームの最終成績は8勝36敗で最下位の10位だったが、旭川開催のホームゲームで過去最多となる2236人が詰めかけ、大声援で勝利を後押しした。
セットカウント1-2と後がない状況で迎えた第4セット。ヴォレアスは今季限りでの引退を発表した田城貴之選手と谷尻勝将選手が途中出場。谷尻選手は強烈なバックアタックを決めると、コートをぐるりと回り、ファンに向け喜びを爆発させた。
試合は前日に続きフルセットまでもつれる大接戦。第5セットはデュースとなったが、最後はエース張育陞選手のスパイクで試合を決めた。
試合後は田城、谷尻両選手に加え、退団する戸田拓也、陳建禎、木沢凌斗の3選手のセレモニーが行われ、ファンから大きな拍手が送られた。東川町の小学2年志子田陽斗さん(7)は「勝った試合を見るのは初めてでうれしい。来季はもっと勝ってほしい」と笑顔で話した。
ヴォレアスは来季のSVリーグライセンス交付を巡り、理事会の継続審議の対象となっており、16日の理事会で再度審査される。運営会社の池田憲士郎社長は試合後の取材に、「6月の決算で債務超過が解消する見込みとリーグ側に資料を送った」と明かし、ライセンス交付に自信を見せた。(朝生樹)
【写真説明】強烈なアタックを放つ谷尻選手(熊谷洸太撮影)
(2025年04月14日掲載)
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