今週の一枚
20歳の門出 心晴れやかに*管内で式典*親へ感謝 旧友との再会も
「成人の日」前日の1月12日、上川管内の18市町で20歳を祝う式典が開かれた。北海道教育委員会によると、管内で本年度中に20歳となる対象者は約4千人。スーツや振り袖に身を包み、家族や友人らへの感謝を胸に新たな一歩を踏み出した。
旭川市では「20歳を祝うつどい」(市など主催)が市民文化会館で開かれた。市によると、対象者は2566人。出席者たちは知り合いを見つけると記念撮影や近況報告に声を弾ませた。
式典は陸上自衛隊第2音楽隊の演奏で開会。市職員で実行委員長の安瀬天満さん(20)は「この先人生で立ち止まることがあっても家族や友人を思い出し、未来に対して歩んでいこう」とあいさつした。
今津寛介市長は「この素晴らしい旭川を皆さんの手で育てていただきたい」とエール。パリ五輪陸上女子やり投げで金メダルを獲得した北口榛花選手(旭川出身)は「成人の自覚と目標を持って頑張って」とビデオメッセージを寄せた。
出席者は終了後、思い出話に花を咲かせた。中学時代の友人と5年ぶりに再会した市内の自営業柿林祥太さん(20)は「晴れやかな気分。この後の同窓会が楽しみ」と笑顔を見せた。
親への思いを話す人も。恵庭市の大学生長尾幸華(みはる)さん(20)は「実家は離れたが、親は今も変わらず支えてくれ、感謝しかない」。札幌市の会社員丸谷愛菜さん(20)は「母みたいなかっこいい大人になりたい」と語った。
道教委によると、管内では音威子府村、比布町、中川町、占冠村、下川町がすでに式典を開催している。(山中悠介)
【写真説明】旭川市の式典で陸上自衛隊第2音楽隊の演奏に拍手を送る参加者(伊丹恒撮影)
(2025年01月13日掲載)
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