北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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今週の一枚


火に願う 美瑛の繁栄*2年ぶり公開

 【美瑛】十勝岳の平穏と町の繁栄を願う「那智・美瑛火祭」(実行委主催)が11月6日、美瑛神社境内で行われた。12本の大きなたいまつを掲げた白装束の担ぎ手たちが「オーリャー」と叫び、気合たっぷりに歩く様子が2年ぶりに公開され、町民約600人が迫力ある祭りを楽しんだ。

 長さ約1・5メートル、重さ約30キロ以上あるたいまつを25人が交代しながら持ち、境内を15分ほど周回。観客は時折上がる火の粉に歓声を上げた。町内の看護師森岡詩織さん(26)は「規模は縮小していても、変わらない迫力で素晴らしかった」と話した。

 祭りは十勝岳噴火後の1989年7月、和歌山県熊野地方出身者が町を開拓したことから、熊野那智大社(同県那智勝浦町)の火祭に倣って開始。例年は7月24日に丸山公園から神社まで練り歩くが、昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、告知せずに境内で行った。(鳥潟かれん)

 

【写真説明】町民が見守る中、たいまつを掲げて境内を練り歩く担ぎ手たち(宮永春希撮影)
(2021年11月7日掲載)

 

 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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