王位戦　藤井が逆転勝利＊旭川＊第２局で１勝１敗(7/15)

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　【旭川】将棋の藤井聡太王位（１８）＝棋聖＝に豊島将之二冠（３１）＝竜王、叡王＝が挑む「お～いお茶杯第６２期王位戦」（北海道新聞社主催・伊藤園特別協賛）７番勝負の第２局が７月１４日、旭川市の日本料理店「花月会館」で指し継がれ、午後６時５９分、１０２手までで後手番の藤井が勝った。藤井は今シリーズの通算成績を１勝１敗のタイとした。

　持ち時間各８時間のうち、残りは豊島が１分、藤井が５分。第３局は７月２１、２２の両日、神戸市の旅館「中の坊瑞苑」で指される。

　対局２日目は藤井の封じ手、６五同角（４２手目）から始まった。藤井は中盤、攻勢に出る豊島にリードを許したが、決め手を与えない状況が続いた。その後の終盤の攻防で、豊島の攻め駒が不足した隙を攻め、藤井が逆転勝利を収めた。

　立会人の広瀬章人八段（３４）＝札幌出身＝は「豊島二冠にとっては、守りに持ち駒を使ったことで後手玉に迫る勢いが不足したのが大きかった。明らかに苦しそうな局面から逆転した勝ち方が藤井王位らしい」と振り返った。（松井崇）

　 【写真説明】王位戦第２局を制した藤井聡太王位＝７月１４日午後７時１５分、旭川市「花月会館」（宮永春希撮影）
（２０２１年７月１５日掲載）

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。