スポーツ
34*自分を成長させる時間に
バンクーバーパラリンピックのアイススレッジホッケー銀メダリストで北海道新聞パラスポーツアドバイザーを務める永瀬充さんが道北地域の障害者スポーツをテーマに語ります。
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新型コロナウイルス感染防止のため外出自粛の日々が続きますが、みなさんはどのように過ごしているでしょうか。私は2月下旬から講演やイベントが全て中止となり、取材に出かけることもなくなりました。当初は目標や予定がなくなり、何をしたらいいのか不安に感じることもありましたが、少しずつ気持ちや考え方を変えていくようにしました。
長い将来に向けて、自分の成長や役に立つことをコツコツやっていこうと考えるようにしています。自宅で本を読み、インターネットでスポーツに関する新しい情報を探し、英語の勉強などもしています。運動不足になっているので、毎日1時間は簡単な筋トレやストレッチをするように心がけています。
高校生時代に障害で好きなスポーツができなくなり、目標を持てない日々が続きました。再びスポーツができる希望を持てず、何事にも前向きになれませんでした。今の状況で同じように感じている人がいるかもしれません。今後の見通しが立たない今は目標を持って何かに取り組むのが難しい状況です。長丁場になるといわれていますが、いずれは感染が収束し、再び明るい未来はやってくるという希望は持てます。その日に向けて、自分を成長させる時間を大切にし「いまできること」に日々取り組んでいきましょう。
(2020年5月24日掲載)
※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。