ミニぐるめ情報
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Vol.750 自ら目利きした極上のネタ お任せ握り
その日のお薦めのネタを握る“お任せ握り”(写真は5,000円)。右列前から3番目が今が旬のイワシの握り。上に載る薬味には弟の政史さんが東京で磨いたセンスが光る。
小西鮨
深夜2時に店を閉め、街が寝静まった早朝4時に旭川の卸売市場「キョクイチ」へと足を運び、自らネタの目利きをする「小西鮨」。「キョクイチ」は仲卸には販売するが、個人客や飲食店は直接購入できないルールがある。そのためネタの仕入れを全て仲卸に任せる寿司屋が多いのだが、二代目大将の小西祐也さんは「少しでも旨い握りを味わって欲しいので」と、毎日「キョクイチ」に仲卸と共に通い続けている。
そこまでこだわる寿司屋なら価格も高いのではと思われがちだが、握りは“並生”が800円とリーズナブルだ。大将のお薦めは“お任せ握り”(4,000円〜)。内容はその日で変わるが、道内産を中心に選び抜いた極上のネタが揃う。この季節は、ザクリとした歯触りがうまさを引き立てる苫前産生ホッキ、上質な脂がうまい根室産トキシラズ、「カニはオホーツクがいい」と実感させてくれる濃厚な味わいの紋別産ズワイガニ、海水の中にむき身を入れたミョウバン不使用の枝幸産ウニなどどれも見事な味わい。中でも驚かされたのが“イワシ”だ。しっとりと柔らかく、大トロに引けを取らない上質な脂が口の中で受け止めきれないほどあふれ出てくる。鳥肌が立つほどうまい。
全国の名だたる銘酒も揃う。男山など地酒はもちろん、昨年誕生した「上川大雪酒造」の純米酒も味わうことができる。
5月からは、寿司職人養成学校「東京すしアカデミー」や東京の名店で修業した弟の政史さんも加わり、新しい技を取り入れた「小西鮨」の味を楽しませてくれている。
地酒をはじめ、全国の銘酒が揃う
大将の祐也さん(右)と弟の政史さんが握る
小西鮨
旭川市3条通6丁目右6号
TEL(0166)22-4443
【時間】18:00〜深夜2:00
【定休日】月曜日
●33席(掘りごたつタイプの小上がり有)
ミニぐるめ君のつぶやき
毎日「キョクイチ」には、前日に道内の漁港で水揚げされた魚介類が冷凍されずに届けられている。その中でも選りすぐりを見極めてくるのだから、心から感謝して味わいたいと思う。イワシが忘れられない・・・。
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