北海道新聞旭川支社
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北極星

 斎藤美和(富良野・教員)*大雪青年の家  2018/03/08

 大雪青年の家に家族で1泊してきた。年数回、家族単位で集まり、野外活動するイベントだ。今回は家族8組が集合。0歳から小学3年までと幅広い。

 1日目、まずは雪でテーブルや椅子を作って、外カフェでココアタイム。「寒いけど、おいしい」と娘が叫ぶ。「なんだかオシャレだね」「3人で作るといいね」。その後はチューブ滑りをした。急な坂を一気に滑り降りていく。「あー怖かったけど、楽しかった」

 そこで、娘の足がコチコチに冷え固まってしまい「寒い寒い」と涙声になって、われわれ家族だけ先に上がった。

 夜は、ナイトハイクで雪原に寝転び、天然プラネタリウム。夜空に星空が広がり、圧巻。流れ星が流れた。足跡の全くない山奥の新雪を暗闇の中、列さえも入り乱れて進んでいく。一生忘れられない夜になった。

 2日目、グループに分かれて中華まん作りをした。ボールで小麦粉をこね、耳たぶくらいの柔らかさになったら具を包む。おやつまんと題して、チョコレートやマシュマロを包んだ。フカフカの中華まんが簡単に出来上がった。

 その夜の夕食時、娘が言った。「全部楽しかった。絶対また行きたい」。その言葉通りだと思う。家族で過ごす時間はいつも貴重でキラキラしている。大自然の冬を目いっぱい満喫できる私たちは幸せ者だ。


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