北海道新聞旭川支社
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北極星

 谷紀美子(名寄・非常勤図書館員)*60年を振り返る 2017/08/10

 ついに私も還暦を迎えたので、これまでの60年をざっと振り返ってみたい。団塊の世代から遅れること10年、1957年(昭和32年)は出生数がカクッとへこんでいて、これはアジアインフルエンザの流行が原因かと思われる。少子化のはしりかもしれない。

 小学校1年生の時に東京オリンピックが開催された。当時、学生運動をニュースで見ても、意味がよくわからなかった。「ひょっこりひょうたん島」を毎日熱心に見た。「スター誕生」からアイドル歌手が続々と誕生していった。高校生の頃はフォークやニューミュージックが流行し、ユーミンはまだ荒井由実だった。修学旅行は青函連絡船で。大学受験はセンター試験どころか共通1次もなくて、目指す大学の試験のみを受ければよかった。

 20代半ばで結婚し、バブルの時期は子育てに追われ、景気が良かった思い出はない。昭和生まれと平成生まれ両方の子どもがいる。

 北海道新幹線は乗ることもあるだろうが、札幌延伸の頃には足腰が弱って無理だろう。団塊の世代がけっこう強靭(きょうじん)なので、軟弱な自分たちの方が先に死に絶えるかもしれない。世代的には「シラケ世代」「無共闘世代」なんて言われ、やる気のなさを見破られている。同学年にはピンク・レディー、大竹しのぶ、森永卓郎、東国原英夫などがいる。


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