北海道新聞旭川支社
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北極星

 斎藤美和(富良野高教諭)*2年生  2017/05/16

 娘が小学2年生になった。黄色いランドセルカバーと黄色い帽子を卒業。ちょっぴりお姉さんになった。

 1年前、「ママとじゃなきゃ行けない」とわんわん泣いていた娘。現在は家の前から友人と手をつないで登校している。朝の肌寒い草道を元気いっぱい駆けていく。まさに大成長だ。

 さらなる成長が見えたのが参観日だ。4月下旬の日曜日、夫と教室に入った。2年生の道徳の時間はぴりっと引き締まっていた。前から2番目の娘は発表が好き。一番前の男の子と競うように手を挙げる。

 「はい」「ひかるさん」「はい、○○です」。私など全く手も挙げられず下ばかり向いている小学生であったから、わが子ながらあっぱれだ。聞く際は静かに、話し合いは活発に。どの子も1年間で目を見張る成長が見えた。

 その日の夕食時、立て板に水のようにしゃべる。「ねえ、ひかるどうだった? どうだった?」「果敢に発表していたね、良かったよ」「父さんも見てた、格好良かったぞ」「本当? 良かったあ」

 子供はお父さんとお母さんが大好きだ。お父さんとお母さんも子供が大好きだ。欠点ばかりにとらわれず、良い点にこそ目を向けなければ、と思う。

 いつでも子供たちの背中を押せる大人でありたい。


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