北海道新聞旭川支社
Hokkaido shimbun press Asahikawa branch

北極星

 稲荷桂司(旭川・公務員)*空想も実際も  2017/05/11

 このゴールデンウイークは、下の娘に物語「エルマーのぼうけん」シリーズを読み聞かせていた。上の娘が小さいころは図書館勤務だったこともあり毎日のように本を読み聞かせていたが、最近、下の娘にあまりしていなかった。

 上の娘の愛読書でもあった「エルマー」を読んでやったところとても喜び、1冊読み切るまで離してもらえなかった。そればかりかゴールデンウイーク中は毎晩、私のフトンに潜り込んで寝る前に「エルマー」の読み聞かせをせがまれた。

 そこで、最終日は皆で裏山に登り、小川のほとりでミズバショウのかげにひっそり咲くザゼンソウを見せ、これが「エルマー」に出てくる竜の好物「スカンクキャベツ」だよと教えると感激していた。上の娘にも同じことをしてこのコラムに書いたが、姉妹で喜ぶ様子がほほ笑ましかった。

 空想の世界に遊べるのが本のいいところだが、本に出てくるものを実際に見ることでより深く味わえるのも楽しいことだ。正直、私も大人になるまで「スカンクキャベツ」が実在の植物とは知らず、子どもと一緒に楽しんだ。

 さて物語の主人公エルマーは、冒険に出かける時の携行食に「ほしいちじく」を買い込んでいた。お父さんはこれもそのうちネットで注文して娘たちに食べさせようと画策している…。


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