北海道新聞旭川支社
Hokkaido shimbun press Asahikawa branch

北極星

柴田えみ子(旭川・尊厳死協会道支部理事)*夢  2017/01/27

 「そそっかしいのがたま(玉)に瑕(きず)」といいますが、「そそっかしいのが、いつも瑕」の私です。

 先日、某会社の偉い方へメールをしました。出かける直前だったのと、至急メールをする必要性から、かなり焦っていました。

 「渡辺様。柴田です。先日の件ですが…」と打つところを何と「渡辺。柴田様です。先日の件ですが…」と打ってしまったのです。

 送信してからあれ、今のなんか変だったぞ、と気付きましたが後の祭りです。

 しまった。なんと偉そうなことを。

 訂正文をもたもたと打つうちに先方から返事のメールが入りました。

 「『渡辺』は、『柴田様』からのメールを確かに受け取りました。呼び捨てにされたのは学生時代の担任教師や友人以来初めてです」。もちろん即刻電話してひたすら失礼をわびました。

 これが会社の重要な取引なら、成立不可になりかねません。私は首ものでしょう。先方が最後に「笑いました」と書き添えてくれたおかげで命拾いをしました。ただのおばちゃんでよかったと、しみじみと思ったことでした。

 皆さんはこんな間違いをしませんように。首です。

 もうじき七十歳。「そそっかしいのがたまに瑕」といわれる、かわいいお婆ちゃんになるのが夢です。

 しばた・えみこ
 夕張市生まれ。札幌で20年間学習塾を経営後、旭川に移住。尊厳死関係の講演や連載執筆のほか、独居高齢者宅ボランティアにも取り組む。フォトポエム作家。69歳。


戻る