北海道新聞旭川支社
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永瀬充のGO!パラスポーツ

 27*公共交通 利用し改善促そう     2019/08/05

 北海道新聞パラスポーツアドバイザーとなってから、取材や講演に出掛けるときは公共交通機関を利用するように心掛けている。以前は道内の移動は車を使うことがほとんどだったが、公共交通機関では違う景色を見られ、さまざまなバリアに直面することがある。もちろん車の方が便利で時間が比較的自由になるものの、公共交通機関で移動できる範囲を自分で確かめたい思いがある。

 先日、仕事で名寄に行く際にJRを利用した。車いすで利用することを事前に伝え、改札口側ホームに着く列車を利用することにしていた。ところが、荒天で乗る予定の列車が運休し、別の列車に乗ったため、名寄駅では階段を通らなければ改札口に行けないホームに着いた。どう移動するかを考えていたが、ホームで待っていた駅員は移動式昇降機を用意していた。これを使って階段を上り下りし、改札を出ることができた。移動式昇降機を利用したのは初めてだった。駅に聞くと、昇降機は年に数回しか使っていないということだった。

 バス、列車とも残念ながら、まだ全てが車いす対応ではないが、低床バスが徐々に増え、駅のバリアフリー化が進んでいる。車いすで利用する際は事前に確認や予約が必要な場合も多いが、当事者が多く利用することで改善されると思う。ぜひ、積極的に利用してみてはどうだろうか。


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